山岳トンネルの覆工コンクリート

連続ベルコン通過型テレスコピック式セントル

覆工の高品質化とトンネル掘削の効率化を両立できます

連続ベルコン通過型テレスコピック式セントルとは?

「テレスコピック式セントル(※1)」と「連続ベルトコンベヤー(以下、連続ベルコン)」の組み合わせは、トンネル断面の制約上困難とされていましたが、使用する機材の形状を変更することで、国内で初めて当該組み合わせを実工事に適用しました。テレスコピック式セントルにより、打設後の養生時間を確保して覆工コンクリートの品質を向上させるほか、連続ベルコンにより、ダンプトラックを使わずに掘削ずりを坑外へ運搬できるため、坑内作業環境を大幅に改善できます。

連続ベルコン通過型テレスコピック式セントル
連続ベルコン通過型テレスコピック式セントル

※1 テレスコピック式セントル:覆工コンクリートを打設する際のアーチ部の型枠一式を「セントル」といい、「テレスコピック式」とは打設後の型枠の内側を、もう一組の折り畳まれた別の型枠がくぐり抜けることで、コンクリートの養生中に次の箇所の打設ができる方式

お客様のメリット

覆工コンクリートの品質を向上させます

  • 標準打設サイクル(2日に1回)を変えることなく、コンクリートを長時間養生できます。
  • コンクリート強度が増進し、かつ乾燥収縮などによるひび割れの発生を抑制します。
  • 直前に打設したコンクリートとフォーム(型枠)とのオーバーラップが不要なので、過度な押し付けによるひび割れが発生しません。

掘削効率を向上させます

  • 掘削ずりの運搬と同時に覆工作業ができます。
  • ダンプトラックが走行しないため、走行による路盤の損傷の修復などの手間・時間を削減できます。

安全性および作業環境を向上させます

  • 坑内作業員とダンプトラックとの接触事故を排除できます。
  • ダンプトラックの走行によって発生する排気ガスや巻き上げ粉じんを抑制できます。
概 要
概 要
トンネル断面
トンネル断面
フォーム端部拡大図
フォーム端部拡大図
覆工サイクル(1週間)の比較 (上:テレスコピック式、下:通常)
覆工サイクル(1週間)の比較 (上:テレスコピック式、下:通常)

【実績・適用例】

新名神高速道路野登トンネル西工事(上り線2,368m、フォーム長12.5m×2組) 1件

施工状況(外側が養生中のBフレーム、内側が移動中のAフレーム)
施工状況(外側が養生中のBフレーム、内側が移動中のAフレーム)

【その他】

NETIS登録番号:KT-180139-A

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