AIを活用した点検技術

画像解析によるひび割れ自動検出技術

AIを活用してインフラ点検を正確かつ迅速に実施

画像解析によるひび割れ自動検出技術とは?

コンクリート構造物表面を特殊な高性能カメラで撮影し、AIを利用した画像解析を行うことでコンクリート表面のひび割れと幅、長さを高精度かつ短時間で自動検出する技術です。
画像解析には富士フイルムが提供する「社会インフラ画像診断サービス」(※1)を利用します。
目視でスケッチを作成する従来手法と比較し、正確な記録が残せます。

ひび割れ検出画面
ひび割れ検出画面

※1 社会インフラ画像診断サービス「ひびみっけ」
富士フイルムが、医療分野向けに開発した画像解析技術をもとに社会インフラ用途に新規開発したクラウドサービス。橋梁などのコンクリート表面を撮影した写真をAIによる解析でひび割れやチョークの検出、写真の合成を自動で行う。カメラの機種を問わず、使用するカメラの画素数に応じて撮影範囲を変更することで、幅0.1mm以上のひび割れを検出できます。
推奨撮影範囲「画素数×0.3mm」(6000×4500画素のカメラの場合、撮影範囲は1.8m×1.35m)

お客様のメリット

コンクリート表面のひび割れを自動でデータ化できます

  • クラウド上に写真をアップロードすると、画像1枚当たり数分でひび割れの自動検出が完了します。
  • ひび割れの位置、幅、長さを画像から自動検出し、正確な記録をデータとして残すことができます。
  • ひび割れ検出結果はCAD図(DXF形式)やひび割れ幅、長さの表(CSV形式)として出力できます。
  • 複数の写真を合成して、展開図を作成できます。
図 出力データ一例(ひび割れ検出画面と同範囲)
図 出力データ一例(ひび割れ検出画面と同範囲)

現場での作業を大幅に省力化し作業時間、コストを縮減できます

  • 現場での作業は画像撮影のみで、1人で作業が完結するため、従来の点検手法と比べて大幅に省力化できます。
  • 50mの遠距離から0.2mmのひび割れを判定できるため足場などの仮設物が不要となり、安全に点検作業ができます。
  • 特殊な高性能カメラは、一般的なデジタル一眼レフカメラ(2000万画素)と比較して撮影枚数が6分の1程度に削減できます。
カメラ性能差による撮影範囲および撮影枚数の比較(橋脚 合成画像)
カメラ性能差による撮影範囲および撮影枚数の比較(橋脚 合成画像)

トンネル曲面や暗い現場でも適用ができます

  • 暗部でも追加の照明を必要とせず、既設の工事用照明のみで撮影ができます。
  • トンネル曲面を撮影した場合でも、ひび割れ幅と長さを精度よく推定することができます。
  • 土木構造物の形状を問わないうえ、ひび割れ検出時の照明の有無による影響も少ないため、従来の点検手法に比べ簡易で安定した点検ができます。
トンネル覆工部を対象とした撮影状況
トンネル覆工部を対象とした撮影状況

【実績・適用例】

  • 1件

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