ICT活用による生産性向上

ICTとCIMを活用したコンクリート施工管理システム

効率的な時間管理と施工状況の見える化によりコンクリート構造物を高品質化できます

ICTとCIMを活用したコンクリート施工管理システムとは?

コンクリートは練り混ぜを開始してから時間経過に伴ってその物性が変化していきます。そのため、各種基準では「コンクリートの練り混ぜ開始から打ち込み完了までの時間(=生コン車の時刻管理)」や「下層のコンクリートの打ち込みを完了してから、上層のコンクリートを打ち重ねるまでの時間間隔(=打ち重ね時間管理)」などに時間制限があります。しかし、複数箇所での打設や、広範な現場では管理が難しくなります。

本システムは、コンクリート打設時の「全生コン車の時刻管理」と「打ち重ね時間管理」を効率化するために、生コン車のICタグとタブレット端末のアプリケーションを連携し、コンクリートの練り混ぜ開始から打設終了までの時間、打設区画、品質試験結果などの情報をリアルタイムかつ一元的に管理するシステムです。

情報はCIMの属性情報として記録され、現場を監督する各技術者は3Dモデル上で最新情報を共有することができます。これにより正確かつ効率的な施工管理が可能になるとともに、一元化された情報は施工後の維持管理に活用できます。

コンクリート施工管理システムの概要
コンクリート施工管理システムの概要

生コン車はICカードを各所でタッチ、打ち込み箇所はiPadに表示された各層・各区画をタップするだけで、一覧画面や3Dモデルに進捗状況や注意メッセージがリアルタイムで表示されます。

構造物全体の3Dモデルと打設リフト、各層、各区画のモデルおよび品質管理情報
構造物全体の3Dモデルと打設リフト、各層、各区画のモデルおよび品質管理情報

お客様のメリット

ICTを活用しコンクリート構造物を高品質化

  • ICタグやGPSで生コン車の練り混ぜ開始時刻・荷下ろし終了時刻を記録し、タブレット端末で打設開始時刻・打設終了時刻を登録します。
  • 自動で時刻登録・表示されるため現場を監督する各技術者は、時間管理に労力をかけることなく施工を進めることができます。
  • 打設の制限時間が近づくと警告表示され、品質管理に重点を置けるようになるため、高品質なコンクリート構造物を安定して構築することが可能です。

CIMとの連携による「見える化」で業務を効率化

  • 生コン車の配送状況やコンクリートの品種、打設日時などさまざまな情報がリアルタイムで記録され、構造物の3Dモデル上で、区画や分割された層ごとに打設状況を一目で確認することができます。
  • タブレット端末やPCで工事現場全体の打設状況を共有できることから、効率的に工事現場全体の状況を把握することが可能です。
  • 複数箇所での打設や広域な現場での管理に役立ち、打設管理帳票を自動で出力できます。

施工中だけでなく竣工後の維持管理業務にも活用

  • 構造物の3Dモデルに仕様や施工記録などの属性情報が保存されるため、竣工後の維持管理業務にも活用できます。
  • 属性情報はタブレット端末などで簡単に素早く引きだすことができ、現地における構造物の点検のみならず、点検記録の保存や不具合情報の共有も容易です。

【実績・適用例】

  • 東京外環中央JCT北側ランプ改良工事
  • 駅舎整備工事など

【その他】

NETIS登録番号:KT-130081-A

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