地盤改良・ソイルセメント杭の品質管理

e-セメダス®

地盤改良土の固化材添加量をわずか3分で計測

e-セメダスとは?

e-セメダスは、地盤改良工の品質確認システムです。地盤改良工の品質管理では、施工後に採取したサンプルの強度を確認しますが、結果を得るまでに3~7日程度を要します。本システムでは、塩酸溶解熱法を用いて、地盤改良土に含まれる固化材の量を計測します。

まず、施工後に採取した改良土に塩酸を加え、塩酸と固化材を化学反応させます。そのときの反応熱を計測し、事前試験(※1)で得られた固化材の量と反応熱の関係から、固化材の量を算定します。そして、配合試験(※2)で得られた固化材の量と強度の関係から、強度を推定します。計測時間は1回あたり約3分であり、現場で即座に強度を把握できます。地盤改良工のほかにも、ソイルセメント杭、流動化処理土などのセメント系固化材を用いる工法に幅広く適用できます。

e-セメダス(左:混合装置、右:演算装置)
固化材の量と反応熱の関係の一例
  • ※1 事前試験
    地盤改良工事前に対象土を採取し、既定の量の固化材を添加する。そして、塩酸を混合し、その反応熱を測定する。事前試験時間は準備、片付けを含めても30~40分程度
  • ※2 配合試験
    設計で定められた強度を得るために必要な固化材添加量を決定するための試験。地盤改良工事前に対象土を採取し、既定の量の固化材と混ぜ、強度試験を実施する

お客様のメリット

短時間で容易に計測可能

  • 施工直後の試料を採取し、塩酸を加えて混合開始ボタンを押すだけで、自動で混合・計測します。
  • 操作画面はタッチパネル式となっており、誰でも簡単に操作できます。
  • 1回あたりの計測時間は約3分で、現場で即座に結果を得られます。

高い計測精度を確保

  • 自動で計測できるため、人為的誤差がありません。
  • 独自の温度補正式により、気温の影響を最小限に抑えることで、精度よく計測できます。
計測状況

【実績・適用例】

  • 某鉄道関連工事の地盤改良工
  • 某調節池造成工事の地中連続壁工 など

【その他】

  • NETIS登録番号:KT-210023-A

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