礎の時代

1902年(明治35年)

大林芳五郎(40歳、内国勧業博の頃)

大林芳五郎(40歳、内国勧業博の頃)

この年

大林店の創業から10年を迎えた。社会資本を整備する土木工事、ビルなどを造る建築工事ともに大きな実績を上げ、大阪を代表する建設会社と認められるまでになっていた。翌年に大阪での内国勧業博覧会を控え、確実に近代産業としての基礎を固めたといえる。一方、時代は日露開戦に向けて動き出していた。

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  • 大林芳五郎(40歳、内国勧業博の頃)

1902年の大林組

12月
阿部製紙所ブローハウス拡張竣工

社会の出来事

1月
日英同盟協約調印
1月
東京・上野動物園にドイツからライオンが到着
1月
京都・明治座開場(現在はMOVIX京都新館が建つ)
3月
日本興業銀行設立
7月
資生堂がソーダ水とアイスクリームの販売を開始

建設業界の動き

3月
大阪・今橋に日本生命の本社完成。分速24mの乗用エレベーター設置
10月
東京・日本橋に三井本館が完成。鉄骨構造建築の先駆
12月
エジプト・ナイル川にアスワン・ダムが完成