礎の時代

1917年(大正6年)

日清生命保険本社

日清生命保険本社

この年

第一次世界大戦(1914年~)により、戦場のヨーロッパから遠く離れた日本は、連合国に物資を供給する役割を担った。日本の経済界では「大戦景気」と呼ばれる空前の好況が続いた。軍需関係はもとより民需全般にわたって各種工業が興り、これに伴う設備投資の増加は建設業界の繁栄をもたらした。大林組の業績が好転していったのも、こうした時代背景が要因の一つであった。

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  • 日清生命保険本社
  • 日清生命保険から受領した賞状(感謝状)と記念品(金杯)
  • 鐘淵紡績洲本支店工場
  • 日本貯蔵銀行本店

1917年の大林組

2月
神戸税関仮上家竣工
3月
神戸市水道千刈水源池竣工
6月
山下汽船神戸支店竣工
6月
日本火薬製造厚狹工場竣工
7月
鐘淵紡績洲本支店工場竣工
8月
鉄道院津和野線第4工区竣工
9月
日本貯蔵銀行本店竣工
11月
大阪電気分銅製錬工場竣工
11月
日清生命保険本社竣工
11月
福岡県立図書館竣工

社会の出来事

2月
主婦向け雑誌「主婦之友」創刊
9月
金輸出禁止
11月
ロシアで10月革命(ソビエト政権樹立)
11月
両国の国技館が火災により全焼
松下幸之助が大阪でソケットの製造を始める
山岡孫吉が山岡発動機工作所を設立し、「ヤンマー」の商標でわが国最初の石油発動機の製造を開始

建設業界の動き

3月
関西建築協会設立(のちに日本建築協会)
12月
横浜港大桟橋が完成