この年
第一次大戦終了後も1年あまり好況が続き、建設業界は隆盛をきわめた。大林組の工事請負金額は、3年前に比べ3倍強にも達していた。この年、都市計画法や市街地建築物法などの関連3法が公布された。ビル建設時代の到来は、外国とりわけアメリカの強い影響を受けており、大林組は、幹部や技術者を海外に派遣して新知識の吸収に務めた。技術者の海外留学はここに始まる。
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1919年の大林組
- 3月
- 株式会社大林組に合資会社大林組を合併
- 3月
- 三田尻専売支局下松工場竣工
- 3月
- 小倉支店開設(現・九州支店)
- 5月
- 大阪窯業造船部乾船渠竣工
- 7月
- 本店を大阪市東区京橋に新築移転
- 8月
- 高島屋飯田合名大阪支店竣工
- 10月
- 磐城炭鉱綴製作所・平発電所竣工
- 12月
- 大日本醸造藤沢工場竣工
社会の出来事
- 6月
- ベルサイユ講和条約調印
- 7月
- 映画雑誌「キネマ旬報」創刊
- 7月
- 日本初の乳酸菌飲料「カルピス」発売
- 9月
- 銀座や上野などに初の交通信号機(木製)が登場
建設業界の動き
- 4月
- 市街地建築物法、都市計画法公布
- 4月
- 地方鉄道法、道路法公布
- 6月
- 東京でわが国初の安全週間、「緑十字」のマーク採用決まる
- 11月
- 日本土木建築請負業者連合会設立