この年
関東大震災の教訓から、昭和に入ってからの建築物は官民を問わず鉄筋コンクリート造が主流となる。3月に竣工した大阪府庁舎も同様だった。当時の大阪を代表する近代建築であり、関東大震災クラスの大地震にも耐えられるよう最新の耐震設計が採用された。そして、昭和初期には各地で県庁舎が鉄筋コンクリート造に建て替えられ、大林組は福井県庁舎、神奈川県庁舎、徳島県庁舎、宮城県庁舎、新潟県庁舎、宮崎県庁舎、滋賀県庁舎などを施工した。
Photo
1927年の大林組
- 3月
- 大阪府庁舎竣工
- 3月
- 先斗町歌舞練場竣工
- 3月
- 大阪府立女子師範学校竣工
- 4月
- 同潤会横浜山下町アパート竣工
- 6月
- 東洋レーヨン滋賀工場竣工
- 9月
- 大阪中央電信局竣工
- 10月
- 堂島大橋竣工
- 10月
- 日本麦酒鉱泉西宮工場竣工
- 12月
- 高麗橋野村ビルディング竣工
- 12月
- 大正天皇陵多摩御陵竣工
社会の出来事
- 1月
- 日本大相撲協会発足
- 3月
- 横浜市にわが国初の臨海公園・山下公園が開園
- 5月
- 米のリンドバーグ、大西洋無着陸横断飛行に成功(ニューヨーク−パリ)
- 7月
- 岩波文庫発刊
- 12月
- NHK、東京・寛永寺の除夜の鐘を初放送
建設業界の動き
- 12月
- 日本初の地下鉄・東京地下鉄(上野−浅草間約2.2Km)開通