激動の時代

1932年(昭和7年)

宮崎県庁舎

宮崎県庁舎

この年

近世「ゴシック様式」と呼ばれる宮崎県庁舎本館が竣工した。この建物は、宮崎が鹿児島県から分離再置県された50周年を記念して1928年に計画された。だが、翌年のニューヨーク株式市場大暴落に端を発した世界大恐慌がわが国にも空前の不況をもたらす。宮崎も例外ではなかったが、県議会の悲願として工事は開始され、この年ついに完成することとなった。一方、前年の満州事変勃発を機に、世相は軍事的色彩を濃くしていった。

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  • 宮崎県庁舎
  • 南海ビルディング
  • 英国大使館館員住宅

1932年の大林組

5月
新潟県庁舎竣工
5月
日本銀行本店新館竣工
6月
鉄道省お茶の水−秋葉原間の高架橋竣工
7月
大阪駅構内高架橋・乗降場竣工
7月
南海ビルディング竣工
8月
英国大使館館員住宅竣工
8月
東京住友ビルディング竣工
9月
宮崎県庁舎竣工
9月
大阪歌舞伎座竣工

社会の出来事

1月
上海事変勃発
4月
東京・上野駅が開業
3月
満州国建国宣言
4月
ダイヤル式公衆電話機が登場
5月
5・15事件(軍部急進派による初のクーデター)
5月
アメリカの喜劇王・チャップリン来日

建設業界の動き

1月
内務省、地方産業振興土木事業5カ年計画決定
5月
ニューヨークに2階建てエレベーターが登場
7月
神奈川・横浜に高級文化アパート「互楽荘」完成
8月
不況打開全国土木建築請負業者大会開催