激動の時代

1934年(昭和9年)

湯島聖堂

湯島聖堂

この年

この年、湯島聖堂が竣工した。関東大震災で焼失し、仮聖堂が建てられていたが、全国から寄付を集め、1932年に着工していたものだ。設計は、築地本願寺など多くの作品を残した、汎東洋的デザインで知られる伊東忠太氏。設計にあたっては、「支那と日本の合いの子のやうな不思議な建築」であることを自覚し、「聖堂を見た時に孔子の徳を連想する」べきものとして、江戸期から伝わる昔の型を忠実に活かそうとしたという。

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  • 湯島聖堂
  • 天神橋

1934年の大林組

2月
関西共同火力尼崎第1発電所竣工
3月
天神橋竣工
3月
大阪帝国大学理学部教室竣工
3月
東京帝国大学伝染病研究所竣工
5月
工事現場従業員作業服支給規程を制定
5月
豊田自動織機製作所製鋼工場竣工
6月
神戸商業大学竣工 <
9月
湯島聖堂竣工
11月
日本電気第8工場竣工

 

社会の出来事

1月
日本製鐵株式会社が発足
1月
東京宝塚劇場開場、有楽町が女性に人気の娯楽街に
4月
忠犬ハチ公の銅像が渋谷駅前にお目見え
9月
室戸台風襲来、関西一帯被害甚大
9月
大阪大学に微生物研究所が設立される

建設業界の動き

6月
国鉄大阪駅に高架線ホーム完成。以後、高架線ホームが普及
6月
東京・新橋−浅草間に地下鉄開通
12月
東京港の竹芝桟橋が完成