発展の時代

1953年(昭和28年)

最新設備を施した新阪神ビルディング

最新設備を施した新阪神ビルディング

この年

昭和20年代も後半に入ると、国民生活にも余裕が生じて消費が増大しつつあった。これに伴って文化的施設への要求が高まり、百貨店の復興とともに、第三次産業が興隆の兆しを見せ始めた。また、前年9月には電源開発株式会社が誕生し、電源開発5カ年計画により、各地で発電所建設が開始された。

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  • 最新設備を施した新阪神ビルディング
  • 福井市復興のシンボルとなった福井地方裁判所

1953年の大林組

2月
旭ダウ鈴鹿工場竣工
3月
新阪神ビルディング竣工
4月
山陰合同銀行本店竣工
4月
川崎製鉄千葉製鉄所護岸竣工
6月
電源開発糠平ダム受注
7月
日綿実業本社竣工
8月
米国大使館員アパートB竣工
10月
松山体育館竣工
11月
福井地方裁判所竣工
12月
北海道電力・然別発電所竣工

社会の出来事

2月
NHKテレビ本放送開始
5月
イギリス登山隊のヒラリーら、エベレスト初登項
6月
イギリス女王エリザベス2世戴冠式
10月
政府、電力5カ年計画を決定
11月
日本初のスーパーマーケット・紀ノ国屋開店
赤色公衆電話機、東京都内に初登場
蛍光灯が家庭に昔及。庶民は街頭テレビに釘付け

建設業界の動き

4月
建築現場でパイプ足場の使用始まる
5月
大阪・梅田に第一生命ビル完成(12階建て)
8月
港湾整備促進法公布
8月
建設業法の一部改正(適用範囲の拡大、登録要件の強化など)
10月
治山治水基本対策要綱決定