発展の時代

1956年(昭和31年)

電源開発糠平ダム

電源開発糠平ダム

この年

政府の電力5カ年計画により、515万キロワットの電力確保をめざし各地で水力・火力発電所が建設された。大林組が受注した電源開発糠平ダムは工事費が40億円を超えるもので、大林組の社運を賭けた大工事であった。寒冷地での困難な工事であったが、大林組は全社一丸となって予定された3年で完成。寒冷地でのダム建設における最短記録を樹立した。このころ、一般家庭では電化がさらに進み、テレビ、電気洗濯機、電気冷蔵庫が「三種の神器」ともてはやされ普及していった。

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  • 電源開発糠平ダム
  • 北海道十勝川水系開発の根幹をなした電源開発糠平ダム
  • 電源開発糠平ダム
  • 神戸米国総領事館

1956年の大林組

2月
聖心女子学院本館竣工
3月
関東逓信病院竣工
3月
社長・大林芳郎、汎アジア建設業会議(フィリピン)に出席
3月
防衛庁本庁竣工
6月
電源開発糠平ダム竣工
7月
三菱本館改修竣工
8月
東京地下鉄丸ノ内線東京工区竣工
10月
札幌郵政局局舎竣工
11月
神戸米国総領事館竣工
11月
日本住宅公団千里山団地竣工

社会の出来事

3月
日本住宅公団、入居者募集を始める
3月
長崎市平和公園が完成
4月
甲子園球場に夜間照明設備ができる
5月
科学技術庁発足
7月
経済白書で「もはや戦後ではない」と発表
12月
国際連合に加盟

建設業界の動き

4月
道路整備特別措置法公布
4月
日本道路公団設立
4月
都市公園法公布
10月
大阪・新世界の通天閣再建
12月
電源開発新5カ年計画決定