革新の時代

1973年(昭和48年)

大阪大林ビル(夜景)

大阪大林ビル(夜景)

この年

1月、西日本最初の超高層ビルとして「大阪大林ビル」が竣工した。わが国で初めて2階建て(ダブルデッキ)のエレベーターを採用、空調用と給湯用熱源に重油燃料を一切使用せず、全電気式熱回収ヒートポンプ方式を基調とするなど、設備にも新機軸があった。大林組が国内に示した本格的超高層ビルといえよう。以降、首都圏や大阪の高層オフィスビルや海外のホテルなど、多くの高層建築物を施工した。

Photo

  • 大阪大林ビル(夜景)
  • 大阪大林ビル(工事中)
  • 早瀬大橋

1973年の大林組

1月
大阪大林ビル竣工
2月
国際赤坂ビルディング竣工
2月
全国勤労青少年会館(中野サンプラザ)竣工
3月
三菱ビル、三菱重工ビル竣工
4月
三重大学医学部附属病院竣工
4月
朝日麦酒名古屋工場竣工
5月
山口県立山口図書館竣工
9月
早瀬大橋竣工
10月
熊本交通センター(岩田屋伊勢丹ショッピングセンター)竣工
12月
三和銀行東京ビル竣工

社会の出来事

1月
イギリスなどが加盟し、拡大EC(欧州共同体)発足
6月
環境週間始まる
10月
OAPEC(アラブ石油輸出国機構)、原油供給制限を決定(第1次石油危機)
11月
トイレットペーパーなど、日用品買いだめ騒動
エネルギー危機で、省資源・節約時代に入る
電通、広告の取り扱い高で世界一となる

建設業界の動き

9月
労働者災害捕償保険法改正公布
9月
建設省、鋼材価格にスライド制適用
11月
東洋一の長さの吊り橋、関門橋開通(全長1,068m)
12月
建設省、生コンなど主要建設資材にスライド制適用