この年
1月、西日本最初の超高層ビルとして「大阪大林ビル」が竣工した。わが国で初めて2階建て(ダブルデッキ)のエレベーターを採用、空調用と給湯用熱源に重油燃料を一切使用せず、全電気式熱回収ヒートポンプ方式を基調とするなど、設備にも新機軸があった。大林組が国内に示した本格的超高層ビルといえよう。以降、首都圏や大阪の高層オフィスビルや海外のホテルなど、多くの高層建築物を施工した。
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1973年の大林組
社会の出来事
- 1月
- イギリスなどが加盟し、拡大EC(欧州共同体)発足
- 6月
- 環境週間始まる
- 10月
- OAPEC(アラブ石油輸出国機構)、原油供給制限を決定(第1次石油危機)
- 11月
- トイレットペーパーなど、日用品買いだめ騒動
- −
- エネルギー危機で、省資源・節約時代に入る
- −
- 電通、広告の取り扱い高で世界一となる
建設業界の動き
- 9月
- 労働者災害捕償保険法改正公布
- 9月
- 建設省、鋼材価格にスライド制適用
- 11月
- 東洋一の長さの吊り橋、関門橋開通(全長1,068m)
- 12月
- 建設省、生コンなど主要建設資材にスライド制適用