建物健康診断システム「たてもの診たろう」をアップグレード

プレスリリース

株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:白石達)は、お客様の建物ライフサイクルマネジメント(※1)を、より効果的かつスピーディーに支援するため、建物健康診断システム「たてもの診(み)たろう」および、その簡易版である「たてもの診たろうmini」をアップグレードしました。

「たてもの診たろう」は、「機能性」、「老朽度」、「BCP(事業継続計画)」、「省エネ・省資源」、「快適・健康」、「外部への影響」の6分野(約120の診断項目)について、客観的な指標に基づいた総合的な建物診断を行うシステムです。これにより、既存建物の性能上の強み、弱みを見つけ、性能レベルを容易に把握することができ、また、同時にリニューアル後の建物性能もシミュレーションすることができます。

iPadを利用して、ヒアリングに基づいた診断を行います

iPadを利用して、ヒアリングに基づいた診断を行います

「たてもの診たろうmini」は、"専門技術者の診断は費用や時間がかかるので受けにくい"というお客様のための事前簡易診断システムです。営業担当者によるヒアリングに基づいた診断結果に加え、本格的な調査の必要性を提示します。診断項目は6分野(約50の診断項目)です。いずれもオフィスビル、病院、工場を診断対象としています。

大林組は、2002年から2003年にかけて両システムを開発し、改訂しながら運用してきましたが、開発から10年以上が経過したことから、さらなる機能拡充と利便性の向上を図るため全面的な見直しを行いました。

アップグレードの概要は、以下のとおりです。

  1. 「たてもの診たろう」をWeb化し現地調査にiPadを導入することで、これまで1ヵ月程度かかっていた診断業務を2週間程度で行えるようになりました。
  2. お客様のニーズを踏まえて、BCP、エコリニューアル、バリューアップ、長寿命化などの観点から診断項目および診断基準を見直し、時代のニーズに適応した診断が可能になりました(診断項目は、前述の6分野)。

    たてもの診たろうの診断結果の一例

    たてもの診たろうの診断結果の一例

  3. 「たてもの診たろうmini」をiPadで利用することで、お客様には営業担当者と一緒に、設備の写真や関連法規などの解説が付いた画面を見ながら回答していただけるようになりました。建物に詳しくない方でもご対応いただけます。これまでは、診断結果の提示までに数日を要していましたが、今後はご回答の後、その場で診断結果をご覧いただけます。

今回のアップグレードにより、改修計画の立案、維持管理計画の策定など、建物のライフサイクルマネジメントを効果的かつスピーディーに推進することが可能になります。「たてもの診たろうmini」による診断は2015年10月から、「たてもの診たろう」による診断は2016年2月からサービスを開始します。

大林組は、建物健康診断システム「たてもの診たろう」および「たてもの診たろうmini」を利用し、建物の適正な評価と最適なリニューアル提案をスピーディーに行うことで、お客様の建物のライフサイクルマネジメントをサポートしていきます。

  • ※1 建物ライフサイクルマネジメント
    建物の計画段階から建設、運用、解体に至る過程で、資産価値の向上、運用コストの最適化、環境負荷や災害リスクの最小化などを目的として、適切な建設計画、計画的な維持保全、修繕および更新などを行うこと

以上

この件に関するお問い合わせ先
大林組 CSR室広報部広報第一課
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