ドライアイス型「ハイカット工法」を開発・実用化

プレスリリース

pointer ドライアイス型「ハイカット工法」を開発・実用化
焼却施設の内部に付着した焼却灰を合理的に安全に除去する工法です
  大林組は、焼却施設の解体に際し、焼却炉・集じん機・煙道・煙突等の内部に付着している焼却灰を合理的に除去することができるドライアイス型「ハイカット工法」を開発しました。この度、旭化成且邇R支社焼却炉解体工事(滋賀県守山市)を元請企業の旭エンジニアリング(株)関西事業所(本社:東京)から受注し、同工法を採用。良好な結果を得ることができました。ドライアイス型「ハイカット工法」は、焼却炉内等に水を噴霧し湿潤化した付着物に、ドライアイスの粒を圧縮空気を利用して吹き付け(ドライアイス・ブラスト工法)、付着物を完全に除去する工法です。水の使用量が少なくて済み、高価な水処理施設も不要です。ダイオキシン類が含まれた焼却灰等の飛散の心配もないので作業員にも安全な工法です。

昨年4月、厚生労働省が示した「廃棄物焼却施設内作業におけるダイオキシン類ばく露防止対策要綱」を機に、焼却施設における運転、点検、解体作業等に関する管理体制が強化されました。焼却炉を運転、点検、解体する事業者は、同要綱に沿って「汚染物質のサンプリング調査」、「空気中のダイオキシン類濃度の測定」、「作業管理区域の区画、密閉養生、機械換気」、「使用する保護具の選定」、「発散源の湿潤化」等の具体的な安全対策を施し、それらに従事する作業員をダイオキシン類のばく露から防止しなければなりません。

今回焼却炉解体工事に初採用されたドライアイス型「ハイカット工法」は、厚生労働省の要綱に沿った焼却灰の合理的で安全な除去工法です。作業員をダイオキシン類のばく露から防止するとともに、水の使用量をできる限り少なくし、汚染水の処理を不要にしているため経済的にも優れています。
まず、焼却炉内等の付着物に水を噴霧して湿潤化します。その後、ドライアイスの粒を圧縮空気を利用して吹き付ける「ドライアイス・ブラスト工法」により完全に付着物を除去します。除去した付着物は、バキューム吸引により仮設処理場に空気搬送され、場内で発生した水とともにセメント固化されます。この際、吹き付けられたドライアイスは気体に昇華してしまうので、付着物のみを効率的に排出・処理できます。セメント固化された付着物は管理型の廃棄物処分場に運搬して処理します。

ドライアイス型「ハイカット工法」の特長は次のとおりです。
  1. 厚生労働省の要綱に沿った焼却灰の安全な除去工法です。

    作業員のダイオキシン類へのばく露防止を第一に考えて除去作業を行います。
     
  2. 湿潤化に使用する水量をできる限り少なくし、汚染水の処理を不要にした経済的な工法です。

    使用水量の少ない「ドライアイス・ブラスト工法」で付着物を除去するため、大量の水を使わなくて済み、ダイオキシン類に汚染された水を別途処理する施設も不要です。湿潤化に使用した水は、量が少ないので、付着物と一緒にセメント固化できます。
     
  3. 付着物をバキューム吸引するので作業効率が大幅に向上します。

    除去した付着物は適度に湿潤化していてバキューム吸引が可能なので、集積作業が大幅に向上します。
     
  4. 付着物を空気搬送するので、ダイオキシン類に汚染された焼却灰等の飛散の心配がありません。


    バキューム吸引した付着物は密閉状態のまま空気搬送するので搬送中に飛散する心配がありません。
     


大林組では、ダイオキシン類の排出規制強化の猶予期間が切れる本年12月以降、既存の焼却施設の約半数が解体等の改善を迫られるものと考えており、今回実用化したドライアイス型「ハイカット工法」や従来型のウェットサンド・ブラストによる「ハイカット工法」、さらには状況に応じて高圧水を使用した「ウォータージェット工法」等を組合わせた安全で合理的で経済的な焼却灰の除去工法を積極的に営業展開し、年間で100億円、10年間で1,000億円の受注を目指します。
ドライアイス型「ハイカット工法」施工状況写真
以上
  ■この件に関するお問い合わせ先
大林組 東京本社 広報室企画課
東京都港区港南2-15-2  品川インターシティB棟
TEL 03-5769-1014