線路上空からの急速杭打ち工法「ラピッツ-O工法」新宿駅南口人工地盤新設工事で実用化

鉄道の営業を妨げることなく線路内の基礎杭を施工

プレスリリース

大林組は、鉄道の営業を妨げることなく、駅や線路の直上に人工地盤を構築できる急速杭打ち工法「ラピッツ-O(ラピッツ オー)工法」を開発し、JR新宿駅南口の人工地盤新設工事に初めて適用しました。

近年、駅の利便性を向上するために、駅施設の増設やバスターミナルの設置、駅構内に商業施設を設けて新規事業の展開を図るケースが増加しています。しかしながら、都心部では用地の確保が困難なことから、これらの施設を建設するために線路や駅の上空に人工地盤を構築するニーズが高まっています。

従来の人工地盤を支える基礎の構築方法は、ホームや線路内に掘削機を設置して杭を打設することから、列車の終電から始発までの限られた時間にしか施工することができませんでした。このため、基礎杭工事の作業効率が低下し、工事が長期化する要因の一つとなっていました。
当社が開発した「ラピッツ-O工法」は、本設構台(先行して構築された人工地盤)の上に移動可能なポータブルステージを線路上空に張り出す形で設置し、ステージ上の杭打機から線路内に基礎杭を施工する工法です。ポータブルステージは、地上からの支柱を必要としないため、列車の運行の支障とならず、安全に杭打作業を行うことが可能となります。

現在施工中のJR新宿駅南口の人工地盤新設工事において、杭打工事の一部に「ラピッツ-O工法」を初めて適用し、昨年、無事完了しました。列車運行本数や旅客の利用が非常に多い主要ターミナルでの施工であり、実施にあたっては、東日本旅客鉄道(株)の指導の下に実施計画の立案、施工・安全管理を行いました。
施工条件としては、先ず線路間の広い場所における1本を昼夜間の施工としました。次に線路に近接した5本については、クレーン作業の伴わない削孔及びコンクリート打設作業を夜間線路閉鎖間合いとし、クレーン作業の伴うポータブルステージの組立・撤去及び鉄筋籠建込み作業を夜間き電停止間合いの施工としました。今回の施工において、ポータブルステージの揺れによる杭施工精度の確保や、近接施工による軌道への影響および列車運転手の視覚的な安定感についても問題がないことを確認しました。

大林組は、人工地盤を短期間で構築するために、「ラピッツ-O工法」の採用を積極的に提案し、駅施設の早期開業による鉄道事業者の収益向上や旅客の利便性向上に、貢献していきたいと考えています。

【工事概要】※初適用したプロジェクトの工事概要
 ■事業主体 :国土交通省 関東地方整備局
        東日本旅客鉄道株式会社
 ■工事名称 :新宿基盤整備人工地盤新設他
 ■工事場所 :東京都渋谷区
 ■発注者  :東日本旅客鉄道株式会社 東京工事事務所
 ■施  工 :株式会社大林組 新宿駅JV工事事務所
 ■基礎杭諸元:場所打ちコンクリート杭(TBH工法)
         杭径φ2.2・2.0m、杭長L=27.0m
 ■工法諸元 :ポータブルステージ 幅3.2~5.4m、全長24.5m
        本設構台高さ約10.0m、
        杭間距離(張出し長さ)10.5m







 
以上

■この件に関するお問い合わせ先
大林組 東京本社 広報室 企画・報道・IRグループ
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