低炭素型のコンクリート「クリーンクリート」を製鉄所施設に初適用

プレスリリース

低炭素型のコンクリート「クリーンクリート」を製鉄所施設に初適用

高炉スラグ骨材等の使用によりCO2排出量を大幅に削減

株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:白石達)は、高炉スラグ微粉末および高炉スラグ骨材等を用いた低炭素型のコンクリートを、住友金属工業株式会社 和歌山製鉄所内に増設される焼結原料槽(※1)の基礎部分(150m3)に初適用しました。

※1 焼結原料槽:粉鉱石や石灰石等の焼結工程の原料を貯蔵する設備

各種建造物の主な材料であるコンクリートからは、1m3当たり約300kgのCO2が製造過程において発生しています。平成22年度の日本国内コンクリート使用量8,530万m3を単純換算した場合、年間2,500万トン以上のCO2が排出されていることになります。構造物の建設時における環境負荷を低減するためには、この使用量の多いコンクリートを低炭素化することが重要でした。

大林組は、2010年5月にCO2の排出量を大幅に削減可能なコンクリート「クリーンクリート」を開発し、大林組技術研究所内での実証実験による適用効果を確認してきましたが、このほど、住友金属工業株式会社 和歌山製鉄所内の基礎構造物へ実工事として初適用しました。

「クリーンクリート」の特長は以下の通りです。

  1. CO2排出量の大幅な削減と副産物の有効活用
    今回の工事で使用した「クリーンクリート」には、住友金属工業株式会社 和歌山製鉄所内の副産物である高炉スラグ微粉末を多量に再利用するとともに、粗骨材には高炉スラグ粗骨材を、細骨材にはスラグ細骨材と海砂を使用しました。こうした副産物を有効活用した結果、使用材料に起因するCO2排出量を大幅に削減し、通常のコンクリートと比べ約65%のCO2排出量削減が確認できました。また、コストも従来のコンクリートとほぼ同等の結果となりました。
     
  2. 低発熱、低収縮性によるひび割れ低減と強度の確保
    高炉スラグ微粉末を多量に用いることにより、コンクリートの発熱が抑制されます。また、高炉スラグ骨材を使用することにより、収縮性が少なくなります。結果、コンクリート構造物のひび割れを大幅に低減することができ、構造物の耐久性を向上できます。加えて、強度につきましても設計基準を十分に確保しています。
     
  3. 通常の施工方法で適用可能
    通常の生コンクリートと同様に生コンプラントで製造でき、生コン車での運搬が可能です。施工方法も通常のコンクリートと同様であり、ポンプ圧送による打設が可能です。

大林組は、CO2排出量を大幅に低減できる低炭素型のコンクリート「クリーンクリート」を、地球環境保護の観点から、製鉄所等の工場内の構造物への適用をはじめとして、堤防などの海洋構造物、ダム、トンネルなどあらゆる構造物への適用を積極的に提案し、お客様のニーズに応える高品質施工を追及していきます。

クリーンクリート打設の様子

クリーンクリート打設の様子

クリーンクリート打設の様子

以上

 

この件に関するお問い合わせ先

大林組 CSR室広報部広報第一課
TEL 03-5769-1014
 

プレスリリースに記載している情報は、発表時のものです。