株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:白石達)は、このたび、広報誌『季刊大林』55号を発行しました。
『季刊大林』では創刊以来、建設という視点を通して、現代の社会における問題や現象をひもといてきました。本号では、注目の「ビッグデータ」がテーマです。
近年、膨大なデータを高速かつ簡単に分析できる技術が登場し、データ解析によってこれまで予想できなかった新たなパターンやルールを発見できることが明らかになってきました。
そして「ビッグデータ」の活用は、あらゆる産業分野にイノベーションをもたらすとともに、新たなビジネスチャンスを生み出す可能性を秘めていることから、にわかに注目を浴びています。
本号では、ビッグデータは何をもたらすのかを論考するとともに、ビッグデータ活用の事例を紹介します。また、大林組の技術陣による誌上構想「大林組プロジェクト」では、ビッグデータによって空間的にも機能的にも最適化された2050年の未来都市『モザイク・シティ』の都市像を想定しました。
大林組では今後とも、建設にまつわる文化を考察する『季刊大林』の発行を社会貢献活動の一環と位置付け、環境・情報・防災など現代社会において重要なテーマを積極的に取り上げていく予定です。
『季刊大林』 55号 「ビッグデータ」 概要
- ビッグデータはいかにして世界を変えるか
ケネス・クキエ(ジャーナリスト、「ビッグデータ」を初めて本格的に論じたベストセラー『ビッグデータの正体』共著者)
ビッグデータとは何か、何をもたらすのか。私たちは、ビッグデータを活用する社会で、物事の認知のあり方をどのように変える必要があるのか――その答えがここにある。
- ビッグデータ・オムニバス
ビッグデータ活用の実験的な試みは、少しずつ成果をもたらしてきている。ここではその一端を選挙、スポーツ、防災、統計の4つの視点から俯瞰する。
(1)米国大統領選の進化とビッグデータ ~ 民主主義の本来の姿を求めて
海部美知(ITコンサルタント、『ビッグデータの覇者たち』著者)(2)激変!データがスポーツを進化させる
生島淳(スポーツジャーナリスト)(3)震災ビッグデータの活用 ~ 2011年東日本大震災での事例と今後の期待
今村文彦(東北大学災害科学国際研究所 副所長・教授)
佐藤翔輔(同研究所 助教)(4)統計的思考
丸山宏(情報・システム研究機構統計数理研究所 副所長・教授)
- ビッグデータが描く未来:2050年『モザイク・シティ』
【大林組プロジェクトチーム】
設計本部:一居康夫 橋本廉太郎 高山峻
- シリーズ 藤森照信の 『建築の原点』(7)チューゲンハット邸
藤森照信 (工学院大学教授、東京大学名誉教授、建築史家・建築家)
建築史家にして斬新な設計者としても知られる藤森照信氏が、建設物を独自の視点で捉えるシリーズ。
<仕様等>
書名 季刊大林 55号「ビッグデータ」
仕様 B5判、4C、本文60頁
発行・企画 株式会社大林組CSR室
ISSNコード 0389-3707
発行日 2014年3月31日
大林組プロジェクト
「ビッグデータが描く未来:2050年『モザイク・シティ』」
『モザイク・シティ』は、個人の社会行動や嗜好、必要としていることなどをビッグデータ解析することにより、全住民にとって、空間的にも機能的にも最適化された未来都市。人口の減少などによって生じる空きスペースをそのまま活用し、個々人が必要な機能をモザイク状に集約化した、スーパー・コンパクトシティです。
■どこでもオフィス、どこでも学校、どこでも医療・・・
個々人が必要とする生活関連施設が、ビッグデータ解析により徒歩で行けるパーソナル・エリア内の最適地に細分化(モザイク化)され配置。そうした個々人のパーソナル・エリアの集合体として街全体が形成されます。
■新物流ネットワーク
全住民の徒歩移動での生活が可能となるモザイク・シティでは、物流網は空中で展開。個々の詳細なニーズに対応した商品類を載せたコンテナが、生産地と個人とを結びます。
以上
この件に関するお問い合わせ先
大林組 本社CSR室CSR企画第二課
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