赤坂インターシティAIRが屋上・壁面緑化技術コンクールで国土交通大臣賞を受賞

都市に自然樹林の森、江戸の水源にゆかりある風景を再生

サステナビリティ

公益財団法人都市緑化機構が主催する「第18回屋上・壁面緑化技術コンクール」の屋上緑化部門で、大林組が施工した赤坂インターシティAIR(東京都港区)が国土交通大臣賞を受賞しました。

屋上・壁面緑化技術コンクールは、都市緑化技術の促進を図り、緑豊かな都市環境の実現に寄与するため、建物の屋上や屋内空間などの緑化において優れた効果を上げている企業、団体などを顕彰するものです。

高低差7mの緑地には高木から低木まで1万本以上を植栽。降雨を活かした自然潅水で給水しています

2017年、東京・赤坂に完成した赤坂インターシティAIRはオフィス、住宅、店舗からなる超高層複合ビルです。ビルの足元を緑あふれる憩いの場として開放するため、高層棟を敷地の西側に寄せることで5,000m²超の緑化空間を創出しました。

敷地エリアは、江戸の水源であったため池の畔(ほとり)に位置していたことから、土地の価値の継承、再生をめざして水景を取り入れています。また圧倒的な緑量感を確保するため、自然樹林の調和する姿に倣った植栽・維持管理手法を試みました。

今回の受賞では、植栽の基盤造成から樹種の選定、潅水や維持管理に確実な技術を組み合わせて、都市に森を創出したことで再開発エリアの価値を高めた点が高く評価されました。

大林組は今後も、都市緑化の推進や自然環境保全などに役立つ技術開発に努め、人と自然が共生する新たな街づくりに貢献してまいります。

赤坂インターシティAIRの1階、2階屋上に創出した緑地は、樹林の将来の姿を見据え、樹種本来の躍動的な枝姿になるよう組み合わせて配置

【第18回屋上・壁面緑化技術コンクール 国土交通大臣賞 受賞概要】
部門名:屋上緑化部門
作品名:赤坂インターシティAIR
受賞者:日鉄興和不動産、日本設計、大林組、日比谷アメニス