猛暑日でも流動性を確保できるコンクリート「サンワーク™」を開発
特殊混和剤により高品質なコンクリート構造物を構築します
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プレスリリース
株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:蓮輪賢治)は、特殊混和剤(JIS適合品(※1))を用いることで、猛暑日でも良好な施工性を確保し、高品質なコンクリート構造物を構築できるコンクリート「サンワーク」を開発しました。
暑中期のコンクリート工事では、外気温の影響によりコンクリート温度も高くなり、セメントの水和反応が促進して硬化が早くなり、コールドジョイント(※2)や充てん不良(※3)などの発生が懸念されます。そのため、土木学会のコンクリート標準示方書や、日本建築学会の建築工事標準仕様書・同解説(JASS5)では、コンクリート温度の上限は35℃以下にするように定めています。
しかし、近年ではヒートアイランド現象や地球温暖化の影響などにより、最高気温が35℃を超える猛暑日が日本各地で発生しているため、コンクリート温度を35℃以下に制御することが困難となり、不具合が生じるリスクが高まっています。
今回開発した「サンワーク」は、気温が35℃を超える場合でも、コンクリート工事の施工に必要なコンクリートの流動性を長時間確保できるため、良好な施工が可能です。コンクリートプラントから出荷されたコンクリートに、特殊混和剤を添加するだけで製造できます。
「サンワーク」の特長は以下のとおりです。
猛暑日でも良好な施工性を確保
コンクリート温度が35℃~40℃でも、目標とする流動性を長時間確保できるため、猛暑日においてもコールドジョイントや充てん不良の発生を防止でき、高品質なコンクリート構造物を構築できます。また、コンクリート温度が35℃以下の場合でも、特殊混和剤の添加量を調整することで、コンクリートの施工性を長時間確保できます。
製造が容易で、一般的なコンクリートに適用可能
コンクリートプラントで製造したコンクリートに、特殊混和剤を添加し、攪拌(かくはん)するだけで容易に製造できます。また、特殊混和剤は、使用材料(セメント、骨材、混和材、化学混和剤など)の種類によらず添加でき、強度や耐久性など硬化後の性状に影響を与えることなく適用が可能です。
大林組は、「サンワーク」を積極的に工事に適用し、猛暑日のコンクリート工事の施工性を改善するとともに、高品質で耐久性に優れたコンクリート構造物を構築することで、人々の安全・安心に貢献していきます。
- ※1 JIS A 6204
「コンクリート用化学混和剤」の減水剤(遅延形)規格 - ※2 コールドジョイント
コンクリートを層状に打ち込む場合に、先に打ち込んだコンクリートとその上層に後から打ち込んだコンクリートが完全に一体化していない状態となり、打ち重ねた部分が不連続面となること。そのため、コンクリート構造物の水密性や耐久性に悪影響を与える - ※3 充てん不良
コンクリートの打ち込み時に、流動性やバイブレータによる締固めが不十分なために、コンクリートが鋼材の周辺や型枠の隅々まで行き渡らないこと。コンクリート構造物の構造性能や耐久性に悪影響を与える
以上
この件に関するお問い合わせ先
大林組 コーポレート・コミュニケーション室 広報課
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