VR技術を活用した施工管理者向け教育システム「VRiel(ヴリエル)」の販売を開始
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技術・ソリューション
大林組と積木製作は、ヴァーチャルリアリティ(VR)技術を用いることで、鉄筋配筋の間違い(不具合)をゲーム感覚で探せる施工管理者向け体験型教育システム「VRiel」の販売を開始します。
(動画提供:積木製作、動画再生時間:2分15秒)
配筋はコンクリート打設後には確認ができないため、施工管理者は工事の進捗に合わせて注意深く誤りがないかを確認する必要があります。大林組は、実地型の体験研修と、2016年に積木製作と共同開発した「VRiel」による多種多様な不具合のパターンの体験を組み合わせることで、施工管理者が実際の現場で不具合に気が付く感性を養ってきましたが、コロナ禍により研修の機会は減少せざるを得ませんでした。
一方で、仮想空間の利用が広がる昨今においては、デジタルに求められる役割はより一層大きくなってきており、大林組に限らず類似のシステムの開発を進めている企業は多くあります。
そのため「VRiel」の汎用性を高めるとともに、「安全体感VRトレーニング」サービスを提供する積木製作を通じて販売することは、大林組のみならず業界全体の品質管理のレベル向上に寄与し、ひいては建築物を利用される方々に安全・安心を提供することにつながります。
そこで2社は、専用パソコンとVRゴーグルの接続が必要であったシステムを、市販のVRゴーグルのみで利用可能とするハード面の整備を行いました。さらに、各種基準の最新版への改正と日本建設業連合会の配筋基準図に対応し、体験できる部位(柱・梁・スラブ)や難易度の選択バリエーションも増やすといったソフト面も改良することで、より汎用性が高く、誰でも容易に利用できるシステムへとバージョンアップを図ってきました。
今般、当該バージョンアップが完了したことに伴い、積木製作を通じて販売を開始します。
2社は、VR技術を活用し技術者教育の充実を図ることで、業界全体の施工管理業務の高度化と品質の向上に貢献していきます。
「VRiel」の販売については積木製作ウェブサイトをご覧ください。