建設資材の物流拠点となるエコロジサイト計画を始動

車両の路上待機による交通渋滞や環境負荷を抑制します

プレスリリース

株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:蓮輪賢治)は、建設現場付近の路上待機車両削減のため、地域の建設資材納入車両を一ヵ所に収容する物流拠点「エコロジサイト」を東京・神奈川・大阪の3地域で開設し、トライアル運用を開始しました。路上待機車両の削減による交通渋滞や排気ガスの抑制により、建設業全体での社会的課題解決をめざします。

エコロジサイト(神奈川)

建設現場には、日々多種多様な資材が大量に搬入されることから、効率的な資材搬入のため、搬入順序や予定時刻をあらかじめ決定しています。また、通行ルートも事前に調整し、納入業者を通じてドライバーに指導することで、近隣への迷惑がかからないよう対策を講じています。しかし、運行状況などにより資材搬入が計画通りに進まない場合には、時間調整のために資材搬入車両を路上待機させる必要があり、交通渋滞やアイドリングによる排気ガスの排出といった周辺への悪影響を引き起こしてしまうことがあります。

今般、「地球環境に配慮し、良き企業市民として社会の課題解決に取り組む」という大林組の企業理念のもと、社会的課題を解決することは企業の責務であるととらえ、地域の建設資材搬入車両の待機場所となる物流拠点「エコロジサイト」を開設し、トライアル運用を開始しました。

「エコロジサイト」では、サイトから一定の範囲内(およそ30分圏内)の建設現場に出入りする車両の待機場所とすることで、現場に予定時刻どおりに搬入することが可能となり、現場周辺の待機車両による交通渋滞や事故、排気ガスによるCO2の排出を抑制します。また、車両待機だけでなく、資材の仮置きや積み替えヤード、組み立てなどの作業場としても活用することで、運搬作業や狭小な現場における施工の効率化を図ります。加えて、効率的な資材運搬による拘束時間の短縮や休憩施設の提供は、ドライバーの処遇改善にもつなげます。

運用イメージ図

「エコロジサイト」では、サイトから一定の範囲内(およそ30分圏内)の建設現場に出入りする車両の待機場所とすることで、現場に予定時刻どおりに搬入することが可能となり、現場周辺の待機車両による交通渋滞や事故、排気ガスによるCO2の排出を抑制します。また、車両待機だけでなく、資材の仮置きや積み替えヤード、組み立てなどの作業場としても活用することで、運搬作業や狭小な現場における施工の効率化を図ります。加えて、効率的な資材運搬による拘束時間の短縮や休憩施設の提供は、ドライバーの処遇改善にもつなげます。

今後、大林組が施工する現場を対象としたトライアル運用の実施結果を踏まえ、効果が確認できれば、建設現場が集中している地域で「エコロジサイト」を展開し、関係省庁や他の施工会社との連携により、業界全体での社会的課題解決に向けた取り組みとして拡大させていきます。

「エコロジサイト」の特長は以下のとおりです。

車両待機場として現場への定刻搬入と環境への悪影響を低減

サイト付近に点在する建設現場から事前に利用日時を予約し、車両の待機場所として利用します。ドライバーは搬入時刻に合わせてサイトを出発することで、予定時刻どおりに建設現場に資材を搬入できるため、工事現場周辺の待機車両による交通渋滞や交通事故の発生、アイドリングによる排気ガスなど環境への悪影響を抑制します。

東京サイトでは、大林組が開発した工事車両管理支援システム「FUTRAL®」の試験適用もあわせて検討しており、より一層効率的な周辺環境保全を図ります。

運搬業務の効率化と環境負荷低減に貢献

大型車両による資材の搬入ができない現場などは、サイトに資材を一時的に仮置きしておき、小型車両に積み替え各現場に搬入することができます。これにより、終始小型車が運搬するより総走行距離は減少し、運搬業務の効率化と排気ガスの抑制ができます。トライアル運用においては、今後、サイトでEVトラックなどを用意することも検討しており、サイトと現場間の運搬におけるさらなる環境負荷低減をめざします。

【エコロジサイト概要】

東 京 神奈川 大 阪
設置場所 江東区有明 横浜市西区北幸 大阪市中央区南船場
面 積 3,750m² 2,085m² 780m²
平均利用台数(想定) 20~30台/日 20~30台/日 20~30台/日
対象現場数(想定) 6~10現場 5~7現場 6~8現場

以上

この件に関するお問い合わせ先
大林組 コーポレート・コミュニケーション室広報課
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