愛三工業株式会社 安城新工場(仮称)新築工事で、環境配慮型工場を実現

帯水層蓄熱空調システムなどの導入により、工場のカーボンニュートラル実現をめざす

プレスリリース

株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:蓮輪賢治)は、2024年2月に着工した愛三工業株式会社(本社:愛知県大府市、社長:野村得之)の安城新工場(仮称)新築工事において、中部地方初となる大規模帯水層蓄熱空調システム(※1)をはじめとした、さまざまな省エネルギー技術に加え、創エネルギー技術の導入により、工場全体のカーボンニュートラルをめざす環境配慮型工場の実現に取り組んでいます。

安城新工場(仮称)完成イメージ

取り組みの背景

愛三工業は、「脱炭素、資源循環、自然共生(生物多様性)」に注目し、循環性の高い事業活動への転換を積極的に進めています。その一環として、既存の安城工場隣接地に、水素関連製品・電動化製品などの製造拠点となる新工場を建設することで、地域社会や自然環境との共存・共栄と快適な労働環境の中での革新的なものづくりをめざしています。

新工場の建設にあたり、大林組は計画段階から、1階生産エリア(生産設備を除く)とオフィスエリアのエネルギー年間収支±0をめざし、省エネルギー技術と創エネルギー技術の導入を提案するほか、低炭素建材の採用など、脱炭素化に向けたソリューション提案を行ってきました。

新工場における大林組のカーボンニュートラルソリューション

生産エリアには、地中熱の利用により従来の空調システムに比べ約52%のエネルギー削減が見込める帯水層蓄熱空調システムや、置換空調(成層空調)システム、オフィスエリアには、シミュレーションにより設計された自然換気や採光とともに、高効率空調機や人感センサによる連動照明など、多様な省エネルギーソリューションを取り入れています。また、屋上の太陽光発電・蓄電池など創エネルギーソリューションを採用することに加え、ビオトープなどの資源循環や自然共生(生物多様性)につながる技術も導入します。

採用技術イメージ(工場全体)
帯水層蓄熱空調システムイメージ図(生産エリア)

大林組は、2030年における温室効果ガス排出削減目標(※2)をSBTにコミットし、その達成に向け、さまざまな取り組みを進めています。本件を含め多様な施設の建設に携わってきた知見をもとに、今後も環境配慮型工場をはじめ脱炭素、資源循環、自然共生に配慮した施設のための多彩なソリューションを提案することにより、サステナブルな社会の実現に貢献していきます。

  • ※1 帯水層蓄熱空調システム
    地中熱を利用した空調システム。一般的な冷暖房システムが大気に排熱を放出するのに対し、同システムは排熱を地下の帯水層に蓄え、蓄えた熱を季節ごとに交換し使用することで省エネによるCO2削減に加え、ヒートアイランド現象の軽減を実現する。大規模(700kW以上)のシステムを導入するのは中部地方初(自社調べ)
  • ※2 大林組の2030年における温室効果ガス排出削減目標
    2019年度比 Scope1+2 46.2%、Scope3 27.5%

建物概要

工事名 愛三工業株式会社 (仮称)安城新工場 新築工事
発注者 愛三工業株式会社
設計者 大林組・中日設計JV
施工者 株式会社大林組
工事場所 愛知県安城市東端町明祥北
工期 2024年2月1日~2025年4月30日
建築面積 13,236m²
延床面積 24,815m²
構造 鉄骨造
用途 工場

以上

この件に関するお問い合わせ先
大林組 コーポレート・コミュニケーション室広報課
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