NEDO公募事業「浮体式洋上風力発電の導入促進に資する次世代技術の開発」に採択

TLP型ハイブリッド浮体式洋上風車支持構造物の開発

技術・ソリューション

大林組は国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募した「浮体式洋上風力発電の導入促進に資する次世代技術の開発」事業(以下、本事業)に、「TLP(テンション・レグ・プラットフォーム)型ハイブリッド浮体式洋上風車支持構造物の開発」(以下、本開発テーマ)を提案し、2024年9月9日採択されました。

洋上風力発電は再生可能エネルギーの主力電源化に向けた切り札とされており、特に浮体式洋上風力発電は広い範囲の海域に設置が可能であるため、今後の導入拡大が期待されています。本事業は、この目標の達成に向けて中長期的に技術開発を進めるために、日本の周辺海域の気象・海象条件、水深、社会受容性などの観点を踏まえた技術課題を抽出・整理・検証することを目的としています。

大林組が提案した本開発テーマでは、浮体式洋上風力発電の導入促進における課題を解決するために最も適した浮体構造形式と考えられる「TLP型ハイブリッド浮体式洋上風車支持構造物」の開発に取り組みます。

採択された開発概要は以下のとおりです。

公募実施者 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
事業名 浮体式洋上風力発電の導入促進に資する次世代技術の開発
実施者 株式会社大林組
開発テーマ TLP型ハイブリッド浮体式洋上風車支持構造物の開発
実施期間 2024年9月~2026年3月末(予定)

「浮体式洋上風力発電の導入促進に資する次世代技術の開発」に係る実施体制の決定について (NEDO)

大林組は、着床式と浮体式のあらゆる基礎構造形式を対象に、洋上風力全般の技術開発に取り組んでいます。とりわけ将来有力なTLP型浮体においては、2024年7月から実海域に国内初となる緊張係留方式のTLP型浮体を設置し、実証実験を開始しています。

本開発テーマを通じてTLP型浮体の大量生産と低コスト化を可能とする技術を開発、その後風車を搭載した実証実験に取り組み、2030年以降のTLP型浮体式洋上風力発電の社会実装に備えます。

洋上風力発電をはじめとした再生可能エネルギーの普及を通じて、カーボンニュートラルの実現に貢献していきます。

TLP型ハイブリッド浮体イメージ