Autodesk社と戦略的パートナーシップを強化

次世代建設情報プラットフォームを通じたさらなる顧客提供価値の向上へ

技術・ソリューション

大林組は、事業基盤となる建設情報プラットフォームの強化を目的に、米国Autodesk社の建設業向けクラウド型プロジェクト管理プラットフォームAutodesk Construction Cloud®(以下、ACC)を活用し、グローバルな業界標準への適合を見据えた、設計や施工業務のワークフロー整備と、建物価値向上につながる建設情報基盤の構築を推進しています。

2017年にAutodesk社のRevit®を標準BIMソフトウェアとして採用して以来、BIMを活用した設計・施工の一貫体制の構築とその普及を目指し、社内におけるBIMモデリングルールの標準化と運用を行い、2023年からは大林組のモデリングルールとして社外に公開しました。

建設業界のデジタル化は、BIMの試行段階から本格的な活用期へと移行し、データと共通データ環境(CDE:Common Data Environment)を中心としたプラットフォーム活用へと進化しています。

Autodesk社との包括契約更新で、ACCの活用を通じた、設計や施工業務のワークフローの整備、それに伴う業務データの構造化、およびCDEソリューションの開発を、同社と協業して進めてまいります。

今回の取り組みに関する詳細はAutodesk社プレスリリースをご覧ください。

今後も大林組は、建設情報プラットフォームを強化することにより、設計から生産・運用に至るまでの幅広い領域で、さらなる顧客の資産価値・企業価値向上に貢献してまいります。

(参考)大林組のデータ利活用と取り組み

大林組では、設計と生産をつなぐ「ワンモデル」(※1)を単一の信頼できる情報源(Single Source of Truth)として活用し、「Smart BIM Standard®(SBS)」(※2)を制定し、社内BIMモデリングルールの標準化と運用を行い、2023年からは社外公開も進めてきました。2022年には、BSIグループジャパン(英国規格協会)からISO 19650に基づく「設計と建設のためのBIM BSI Kitemark(カイトマーク)」 の認証を取得し、国際規格に基づいた情報マネジメントを実践しています。また、設計品質の向上による顧客への提供価値向上を目的とした「BIMサイクル」の取り組みが始まっています。

  • ※1 ワンモデル
    大林組の提唱する、設計施工の共通データ環境における単一の仮想建物モデル
  • ※2 Smart BIM Standard(SBS)
    「BIMにおける情報の一貫利用を目指し、関係者が等しく理解できるデータをつくるための基準」として、大林組が策定した社内ルール
    Smart BIM Standard