日建連表彰2025「BCS賞」「土木賞」を受賞

サステナビリティ

日本建設業連合会が主催する「日建連表彰2025」において、大林組が建設工事に携わった「タマディック名古屋ビル」がBCS賞を、「東名阪自動車道弥富高架橋(下り線)の大規模更新」と「日比谷線虎ノ門ヒルズ駅設置に伴う土木工事」が土木賞を受賞しました。

日建連表彰は、建築部門のBCS賞、土木部門の土木賞の2部門で構成される表彰制度です。BCS賞は、文化の発展と地球環境の保全に寄与することを目的に優良な建築物を、土木賞は、国民生活と産業活動の基盤の充実に寄与することを目的に優良なプロジェクトや構造物を表彰するものです。

今年で第66回を迎えるBCS賞では80件の応募の中から15件が、第6回となる土木賞では44件の応募の中から12件(特別賞2件を含む)が選出されました。

第66回BCS賞

タマディック名古屋ビル

名古屋市の中心部に位置する木質免震構造のオフィスビルです。CLT(直交集成板)と鉄筋コンクリートを組み合わせた構造で、CLTが構造材、型枠、仕上げ材の三役を担うという前例のない施工方法を採用しました。柱のコンクリートを打設する際に「型枠」として用いたCLTは、コンクリートが固まると、そのまま表面の「仕上げ材」になります。それにより木のぬくもりと高い耐震・耐火性を両立し、快適な執務空間を創出します。

最上階には柱のない開放的な多目的ホールと、日本で初めてフィンランド大使公認となった「オフィスサウナ」を設置し、社員のウェルビーイングを促進しています。 今回の受賞では、革新的な構造技術、環境性能と、働きやすさを追求した空間づくりが高く評価されました。

木材を多く利用した内部の柱や天井が見える地下1階、地上8階建てのオフィス
建築主 タマディックホールディングス
設計者 坂茂建築設計
施工者 大林組

第6回土木賞

東名阪自動車道弥富高架橋(下り線)の大規模更新

供用開始から約50年を経過した東名阪自動車道のリニューアルプロジェクトにおいて、弥富IC~長島IC間(約1.6km)の下り線で大規模な床版取り替え工事を行いました。この区間は交通量が多く、通行止めが困難なため、1車線を確保しながら工事を進める幅員方向分割施工を採用しました。さらに、緊急車両の通行確保や将来の上り線施工時の幅員確保に向けて、床版を1.42m拡幅する工事も行いました。

今回の工事では、床版取り替えにはプレキャストPC床版を使用し、接合部には超高強度繊維補強コンクリート(スリムクリート)を採用しました。また、高速道路本線を使用せずに床版を搬出入できる施工技術を日本で初めて導入。施工の省力化と急速施工を実現し、工事期間を当初の計画より8カ月短縮しました。

交通ネットワークを維持しながら安全性と効率性を両立した本工事は、新たな建設システムのモデルケースとして高く評価されました。

弥富高架橋(下り線)の床版取り替え状況
施設管理者 中日本高速道路
設計者 大林組、本間組、加藤建設
施工者 大林組、本間組、加藤建設

日比谷線虎ノ門ヒルズ駅設置に伴う土木工事

東京メトロ日比谷線の霞ケ関駅~神谷町駅間に新設された「虎ノ門ヒルズ駅」は、2015年から工事を着手し、2020年に予定されていた東京2020大会開催前の供用開始を目指して計画されました。

今回の工事は、狭あいな都市空間で列車の運行を続けながら、環状第二号線新橋・虎ノ門周辺の交通結節機能の強化と都市再開発を同時に進める難易度の高いものでした。地中壁を高精度に構築するTRD工法(※1)や地下水位を低下させるWICシステム(※2)の採用など、複数の先進技術を組み合わせて実施し、安全性と品質の両立、さらに13カ月の工程短縮を実現しました。

今回の受賞では、都市再開発と鉄道インフラ整備を一体的に進める高度な施工技術が評価されました。

駅まち一体開業時の日比谷線虎ノ門ヒルズ駅地下2階改札口
  • ※1 TRD(Trench cutting Re-mixing Deep wall method)工法
    地中にチェーンソーのようなカッターを挿入し、土を掘りながらセメントと混ぜて強固な連続壁をつくる工法
  • ※2 WIC(Wellpoint Installation and Control)システム
    地下水位を低下させるために小さな井戸を設置し、ポンプを使って排水することで作業の安全性を確保するシステム
建築主 (事業主体)都市再生機構、(発注者)東京地下鉄
設計者 メトロ開発
施工者 鹿島建設、大林組

大林組は今後も、建設プロセスに関わるすべての関係者と良好な関係を築き、良質な社会基盤の創出や心地よい空間づくりに努めるとともに、安全で安心な暮らし、建設技術の発展に貢献してまいります。