2016年度3R推進功労者等表彰で国土交通大臣賞を受賞

淡路町3丁目工事事務所、東京港トンネルⅡJV工事事務所

サステナビリティ

10月25日の式典で表彰状を授与される大林組専務執行役員の鶴田信夫と執行役員の黒川修治

10月25日の式典で表彰状を授与される大林組専務執行役員の鶴田信夫と執行役員の黒川修治(左から2人目)

大林組が建設現場で取り組んだ3R(リデュース:発生抑制、リユース:再使用、リサイクル:再資源化)の活動が評価され、2016年度リデュース・リユース・リサイクル(3R)推進功労者等表彰で国土交通大臣賞を受賞しました。

3R推進功労者等表彰は、循環型社会形成に向け3Rに率先して取り組み、顕著な実績を挙げるとともに、独創性、先鞭(せんべん)性などに優れている個人や団体を表彰するものです。1992年からリデュース・リユース・リサイクル推進協議会が主催しており、環境・3R分野の表彰として広く定着しています。

国土交通大臣賞
  • 建物特性、敷地特性を活かした3R活動
    淡路町3丁目工事事務所(大阪府大阪市)
現場でコンクリート打設をせずに柱や梁を接合。高品質化、省資源化を推進しました

現場でコンクリート打設をせずに柱や梁を接合。高品質化、省資源化を推進しました

超高層マンションの躯体工事において、柱や梁の部材のみならず、柱、梁の接合部分のコンクリート部材もあらかじめ工場で製作するLRV工法を採用しました。接合部のコンクリート打設に伴う作業を省略するとともに、型枠を大幅に削減しました。

さらに、同形状のフロアーが繰り返されるマンションの特徴を活かし、外壁の立ち上がり壁の部材も現場であらかじめ制作。型枠を27回転用するなど、LRV工法との併用により、延べ約1100m²の型枠廃材を削減しました。

建設地にはかつて大林組が建設したオフィスビルの地下躯体が残存していたことから、既存山留め壁を最大限利用し、新設する山留め壁の範囲を最小限としました。これにより、汚泥発生量1077m³、鉄骨42tを削減しました。

  • 環境負荷の小さいシールド工法の延長(開削トンネルの短縮)により発生土などを大幅削減
    東京港トンネルⅡJV工事事務所(東京都品川区)
大林組のシールド発進技術を適用することで、地上に近い位置からのシールド工事が可能

大林組のシールド発進技術を適用することで、地上に近い位置からのシールド工事が可能となりました。※クリックで拡大

東京都心部から千葉方面に向かう約1.9kmのトンネル建設に当たり、地上部の掘削が伴う開削工法の施工距離を減らし、環境負荷の少ないシールド工法による施工を増やすことで、建設発生土1万887m³削減しました。

シールドマシンを発進させる立坑の深度が浅くなったことから、立坑構築に大がかりな設備が不要となり、当初計画に比べて電力使用量、CO2排出量を抑制しました。

また、地盤改良に使用する水を海水に変更することで、水道水の使用量も減らしています。

大林組では、国土交通大臣賞のほか、4件の取り組みが3R推進協議会会長賞を受賞しました。

3R推進協議会会長賞
  • 「RC-S工法」を採用した大型物流倉庫における、環境保全に貢献するための4つの取り組み
    MFLP日野工事事務所(東京都日野市)
  • 建築現場でのCO2排出量削減(抑制)および、使用済天ぷら油のリサイクルなど
    大林組名古屋支店&プロジェクト“B”(愛知県・三重県および岐阜県の建築工事現場)
  • 野登東工事、野登西工事共同によるトンネルずり土運搬に関するCO2削減
    新名神野登JV工事事務所、新名神野登東工事事務所(三重県亀山市)
  • 市街地の大学新キャンパス建設現場における環境保全・廃棄物削減の取り組み
    名城大学ドーム前工事事務所(愛知県名古屋市)

大林組はこれからも、全社を挙げて「リデュース・リユース・リサイクル」を推進し、循環型社会の構築に貢献してまいります。