2016年4月の熊本地震で大きな被害を受けた熊本城(熊本市中央区)復旧の本格化に向け、4月5日、天守閣復旧整備工事と飯田丸五階櫓石垣復旧工事の安全祈願祭が城内の加藤神社で執り行われました。
多数の瓦が落ちるなどの被害を受けた天守閣は、耐震性を強化するなどして、大天守は2019年に、小天守は2021年に整備を終える予定です。倒壊を免れた飯田丸五階櫓(やぐら)については、崩落した石垣の工事に本格着手。櫓を下から支える受け講台を設置したうえ、石垣の復旧に取り組み、2020年の完了をめざします。
安全祈願祭には、熊本市の大西一史市長、熊本市議会の澤田昌作議長など市や工事関係者ら約50人が参列。大林組からは、社長の白石達をはじめ多数が参列し、工事の安全を祈願しました。神事後、大西一史市長は「地震で傷ついた熊本が復興に向かっていく歴史的な一歩だ」と挨拶され、工事への期待を示されました。
大林組は1960年にも熊本城天守閣の復元工事に携わっています。市民に長く愛されてきた天守閣の勇姿を再建すべく、過去の経験と最新技術を活かし熊本城の復旧に向けて、誠心誠意、工事を進めてまいります。
【工事概要】
熊本城天守閣復旧整備工事
工事場所 | 熊本市中央区本丸地内 |
発注者 | 熊本市 |
工事期間 | 2017年2月10日~2021年3月31日 |
構造 | 鉄骨鉄筋コンクリート造ほか、地上6階建て、地下1階 延床面積:3,068m² |
熊本城飯田丸五階櫓石垣復旧工事
工事場所 | 熊本市中央区本丸地内 |
発注者 | 熊本市 |
工事期間 | 2017年3月24日~2020年3月16日 |
構造 | 木造外観三層五階建て、入母屋造、本瓦 延床面積:503m² |