トンネル地山安定工法

段付き鋼管による脚部補強工

トンネル脚部の支持力を高めて沈下を抑制します

段付き鋼管による脚部補強工とは?

強度の低い地山でトンネルを掘削する際、表面を凹面に加工した鋼管を脚部(トンネル断面の下隅部)に打設し、脚部の支持力を増大させて沈下を抑制する工法です。表面が平滑な鋼管を使用する従来の工法に比べ、鋼管表面の付着抵抗力が大幅に増大するため、沈下抑制効果が向上します。

段付き鋼管の表面。凹面に加工され、付着抵抗力が増大します
トンネル脚部に段付き鋼管を打設し、支持力を高めて沈下を抑制します

お客様のメリット

脚部の沈下を確実に抑制できます

  • 現場引き抜き試験の結果、従来の鋼管と比べ、鋼管の付着抵抗力は約7倍でした。これにより、強度の低い地山を掘削する場合の脚部沈下を確実に抑制できます。

コストを削減し、作業時間も短縮できます

  • 1本あたりの打設長を半分程度に低減できるため、材料費(鋼管や注入材など)を含む施工費用を削減できます。

特殊な機械や専門業者は不要です

  • 汎用性を考慮して、トンネル掘削で常備されているドリルジャンボで施工できるようにしています。

さまざまな条件で適用できます

  • 脚部の補強以外にも、不良地山の安定工法として、鏡面の補強や側壁・アーチ部の補強ボルトにも適用できます。
段付き鋼管は通常の鋼管に比べて約7倍の付着抵抗力があり、必要打設長を半分程度に短縮できます
段付き鋼管の施工状況。さまざまな条件で適用できることも特長です

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