耐火型セグメント

耐火型高機能SFRCセグメント

火災からトンネル空間を守ります

耐火型高機能SFRC(※1)セグメントとは?

大林組が開発した高機能SFRCセグメントにポリプロピレン(PP)繊維を混入して耐火性能を向上させたシールドセグメントです。火災による加熱でPP繊維が溶融して空隙(くうげき)を形成するため、コンクリート中に含まれる水分が気化する時の内部水蒸気圧の上昇を抑制し、コンクリートがはく落、破壊する爆裂を防止します。

※1 SFRC:Steel Fiber Reinforced Concrete(鋼繊維補強高流動コンクリート)

耐火型高機能SFRCセグメント
耐火型高機能SFRCセグメント
爆裂現象のメカニズム
爆裂現象のメカニズム
PP繊維(融点:160~170℃)
PP繊維(融点:160~170℃)
PP繊維の融解状況(電子顕微鏡による視察)
PP繊維の融解状況(電子顕微鏡による視察)

お客様のメリット

火災時の覆工の耐力を確保できます

  • セグメントの爆裂を防止することで、コンクリート・鉄筋・継手の受熱による耐力低下を防ぎます。
  • 火災後のコンクリートの残存強度が鋼繊維の補強効果により向上します。
加熱後供試体
加熱後供試体

火災後も補修により火災前と同様の機能を有します

  • 火災を受けた表面部は、ウォータージェットで劣化部分を除去し、PP繊維を混入したジョッツクリート(ポリマーセメントモルタル:PCM)を吹き付けて補修します。

工期短縮と工費縮減ができます

  • 従来、トンネルの内側に設置していた耐火材(耐火吹き付けや耐火パネルなど)が不要となり、トンネル断面を縮小できるため、工期短縮・工費縮減が可能です。

【実績・適用例】

中央環状品川線大井地区トンネル工事

さがみ縦貫川尻トンネル工事  ほか1件

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