構造物基礎を補強
ハイスペックマイクロパイル工法
杭径の拡大、岩盤への適用、土留め杭タイプの開発により適用実績が増加
ハイスペックマイクロパイル工法とは?
構造物の基礎を大型重機を使わずに補強する小口径杭工法です。削孔専用の2本の鋼管で二重管削孔(※1)した後、地盤に杭本体の鋼管を挿入し、鋼管の内部と周囲をセメント系材料で固め強化させます。同時に、杭先端部に特殊冶具を使用してセメント成分を行き渡らせた後に鋼管を持ち上げて杭頭部材と連結し、杭の強固な支持力を確保します。コンパクトで軽量な機械で施工でき、狭いスペースや高さ3.5m程度の場所、工事用足場の上での施工が可能です。3種類の杭径を備えており、硬い岩盤への適用のほか、低コストの土留め杭として利用できます。
お客様のメリット
3種類の杭径に対応。工期短縮とコスト低減を実現
- 従来の適用鋼管径は直径165.2mmと190.7mmの2種類でしたが、付属設備の改良などにより、コンパクトで軽量な機械本体の利点を活かしたまま267.4mm鋼管にも適用できるようにしました。杭径を拡大することで、杭本数を削減できるため、工期は約3割短縮し、コストも約1割低減できます。
山間部などの硬い岩盤でも施工可能に
- 従来の鋼管杭工法は、打ち込み・回転させながら押し込んで構築するため、硬い岩盤では施工できませんでした。ハイスペックマイクロパイル工法は、ダウンザホールハンマー(※2)の活用により、硬い岩盤でも杭の施工が可能となり、適用エリアは従来の約2倍に拡大しました。
土留め杭としても適用
- 杭に大きな支持力を必要としない斜面などの土留め杭は、特殊冶具で先端部を強固にしたり、鋼管を持ち上げて杭頭部材と連結したりする必要がないため、低コストな土留め杭として適用できます。
- 盛土上の道路脇など、作業スペースを確保しにくい場所でも、コンパクトで軽量な機械を使用することで、工事用構台を小型化します。工事用構台の組み立て・解体にかかる工期を最大約4割程度短縮し、使用する部材も最大約2割程度削減できます。
乾式削孔方法(※3)の開発により、排出土砂の処分費も低減
- 通常、補強杭の構築では削孔により大量に発生した汚泥が産業廃棄物となります。今回、圧縮空気圧と少量の泥水を用いる乾式削孔方法を開発したことで、産業廃棄物の処分費を削減するなど全体のコストを約1割程度低減することを可能にしました。
- ※1 二重管削孔
外側と内側の二重の独立した削孔管で削孔する方法。削孔後に孔壁が自立しない(落盤する)弱い地盤においても、外側の管が地盤を押さえるため崩れてくることなく削孔できる - ※2 ダウンザホールハンマ―
岩盤などの硬質地盤を対象とした杭打ち施工に適用するもので、重機先端のハンマーを上下運動させ、衝撃力で岩盤を砕いて掘削する方法 - ※3 乾式削孔
内側の削孔用鋼管に送った大量の空気と少量の水により、掘った土砂を排出して掘削する方法
【実績・適用例】
【その他】
NETIS登録番号:KT-190080-A