ケーソン沈設技術

ケーソン統合計測管理システム

函内の掘り残し形状の把握とその他計測機器の統合管理により安全なケーソン沈設管理を実現します

ケーソン統合計測管理システムとは?

スキャナー計測によりケーソン函内の掘削形状をリアルタイムに3次元で可視化するとともに、各種計測機器の計測値を合わせて一元管理することにより、安全かつスムーズな沈設作業が可能となるシステムです。掘削機に搭載したレーザースキャナーで掘削形状をリアルタイムに可視化し、沈下掘削時の姿勢データ(傾斜、偏心)と沈設管理データ(刃口反力、周面摩擦力など)を統合・蓄積して、地質ごとに最適な掘削順序や開口率を算定します。自動制御システムを搭載した高機能ケーソンショベルを併用して、掘削箇所・深さ方向の掘削精度を向上し、過掘りを防止します。

お客様のメリット

ケーソン本体のスムーズな沈設が可能です

  • オペレーターは常に3次元化された函内の掘り残し形状と各種計測機器をリアルタイムに把握することにより、現時点で掘削すべきエリアが確認できるため、ケーソン本体の傾斜を抑制し、スムーズな沈設が可能となります。
  • 傾斜が生じた場合でも函内の掘り残し形状から適切な掘削エリアが特定できるため、本体傾斜の修正を適切に実施することができます。

ケーソン本体の沈設を安全に実施できます

  • 掘り残し形状と刃口反力からケーソン本体の支持力を算定し、その他計測機器のデータと対象土質の沈下傾向から荷重バランスの状況を把握することができます。荷重バランスから沈下予測が可能となり、沈下前に掘り残し形状の調整や刃口下への刃先挿入を控えることにより、ケーソン本体の傾斜・沈下を抑制し、過沈下による掘削機の破損を未然に防ぐことができます。
3次元可視化による掘り残し面積(紫)
運用状況

【ケーソンの沈設管理】
ケーソンの沈設は「つりあいの式」を用いて管理しています。本技術は計測によって各作用力を算出し、リアルタイムに荷重バランスを把握することにより、安全な沈設を可能にします。

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