高架橋の大規模更新

EMC壁高欄™

施工性・維持管理に優れたフルプレキャストの壁高欄です

EMC壁高欄とは?

スピーディな施工と容易な交換を可能としたフルプレキャストの壁高欄工法です。
現場での作業を最小限にするために、壁高欄と床版との固定や、プレキャスト部材同士の連結には専用のボルトを用いています。このボルトは保護管などでカバーされているため、将来、壁高欄を交換する際にも容易に取り外すことができます。
また、事故などにより損傷した壁高欄を交換する場合でも、現場での作業は短時間で完了するため、復旧における交通規制日数を短縮できます。
EMC壁高欄は、首都高速道路、大林組、PGF協会で共同開発したものです。

プレキャスト壁高欄の施工状況
EMC壁高欄の設置状況
壁高欄と床版との固定(断面図)
壁高欄と床版との固定(断面図)
壁高欄同士の連結(平面図)
壁高欄同士の連結(平面図)

お客様のメリット

工程短縮

  • プレキャスト部材と、取り替え可能なボルト(床版との固定および部材同士を連結するもの)を使用することで施工性が向上し、従来の場所打ち壁高欄と比較して、施工日数を約5分の1に短縮できます。

高い耐久性

  • 品質管理が厳格に行われる工場製作のプレキャスト部材であり、使用するボルトにも重防食処理を施しており、高い耐久性を有します。

優れた維持管理性

  • 連結に使用するボルトを取り替え可能な構造とすることで、劣化や衝突によって生じる壁高欄部材単体での交換が容易となります。
  • 部材交換が短時間で行えるため、交通規制日数を短縮できます。

構造性能は実験にて確認済み

  • 実車衝突実験により、所定の要求性能を満たすことを確認しています。
  • 静的載荷実験により、設計荷重(SB種)の4倍以上の耐力を有することを確認しています(直壁型の場合)。
  • ボルトサイズや固定金物の寸法を調整することで、車両衝突時において床版部よりも先に壁高欄部を損傷させる制御が可能で、床版の損傷を回避できます。
実車衝突実験
実車衝突実験
静的載荷実験(荷重-変位曲線)
静的載荷実験(荷重-変位曲線)

施工時の安全性向上

  • プレキャスト部材であるため、すべての作業が床版上(橋面上)で可能となり、足場や防護工などの設置・解体作業が不要で、施工時の安全性が向上します。

【実績・適用例】

  • 首都高速道路 高速1号羽田線(東品川桟橋・鮫洲埋立部)更新工事
首都高速道路 高速1号羽田線(東品川桟橋・鮫洲埋立部)更新工事
  • 中央自動車道(特定更新等)松ヶ平橋他1橋床版取替工事
中央自動車道(特定更新等)松ヶ平橋他1橋床版取替工事

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