防潮堤構造および構築技術
鋼管+プレキャストソケット防潮堤
鋼管とコンクリート製ソケットの組み合わせにより工期短縮と占有スペースの極小化を図ります
鋼管+プレキャストソケット防潮堤とは?
鉄筋コンクリート製プレキャストソケットと鋼管からなる複合構造です。
プレキャストソケット(鉄筋コンクリート製プレキャスト部材):
津波波力を直接受け、それを鋼管に伝えます。
鋼管を被覆、腐食防止し、耐久性の向上に寄与します。
隣接する鋼管を接合、壁延長方向の連続性を確保します。
鋼管(鋼管杭):
堅固な支持層に根入れし、プレキャストソケットから伝達される荷重を鋼管の曲げ、せん断により支持地盤に伝えることで、表層地盤の変位、沈下などによる防潮堤への影響を低減します。
鋼管、プレキャストソケットいずれも規格化された同一の形状ですが、それらを組み合わせることで任意の線形に対応が可能です。
お客様のメリット
品質の確保と工期短縮
- 壁部材を工場製作(プレキャスト化)することで、品質を確保します。
- 施工時のコンクリート打設、型枠、足場の設置・解体、養生の工程が不要となるため、現地での工程を短縮できます。
施工時と完成後の占有スペースの極小化
- プレキャスト化により現地での生コン打設は不要となるため、完成後だけではなく防潮壁施工時の占用スペースを最小限に抑えることが可能です。
- 自走式の施工機械を採用できる場合には、さらに占用スペースを小さくできます。