ICT活用による生産性向上

次世代型の自動品質検査システム

BIMやMR(複合現実)技術を組み合わて配筋検査の品質を向上

次世代型の自動品質検査システムとは?

「現場監督の目」に代わるデジタル技術をコンセプトに開発しており、高度な自己位置推定技術をベースに、点群データ生成機能、BIM(Building Information Model)との連携機能、MR(Mixed Reality:複合現実)技術などを組み合わせることで、品質検査の圧倒的な効率化と高度化を実現します。

まさに「現場監督の目」として機能するうえ、ヒューマンエラーの発生を防止できるので、施工管理者がより効率的に業務を進めながら、配筋検査の品質も高めることができる画期的なシステムです。

【タブレット端末でBIMモデルと現実の配筋の重なりを確認】

タブレット端末でBIMモデルと配筋の重なりを確認
施工管理者は図面を持ち歩くことなく、見ている部位のBIMモデル(あるべき姿)と現実の鉄筋とを重ね合わせたMRの映像を確認するだけで、今の状況が正しいかを瞬時に判別することが可能です

【配筋状況を3Dの点群データとして分析し判別】

タブレット端末で配筋間隔(ピッチ)の計測状況
タブレット端末で配筋間隔(ピッチ)の計測状況。複数のカメラを用いて、特定した部位の配筋状況を3Dの点群データとして分析し、配筋の本数・間隔(ピッチ)・径・長さ・材質を判別することができます

お客様のメリット

高い生産性向上効果と労働者不足解消

  • 図面と並行して確認すべき標準配筋図などの情報も提示できます。
  • 配筋検査業務において25%以上の生産性向上が可能であり、深刻化する労働力不足の解消に貢献します。

施工管理者の熟練度によらず効率的な品質検査が可能

  • タブレットなどでBIMモデルと合わせて視覚的に判断できるうえ、3Dの点群データとして分析し判別をするので熟練度によらず効率的な品質検査が可能です。
  • 検査記録に撮影対象部位や判別した配筋情報を付加でき、トレーサビリティ確保に役立ちます。

配筋検査以外の幅広い業務への適用が可能

  • 現状とBIMモデルとを高精度に比較することができるため、品質管理や工事の進捗管理など、幅広い業務への適用が可能です。
  • カメラ映像から周辺環境の3次元情報とカメラの位置姿勢を同時に推定するVisual SLAM(※1)技術を利用しており、Wi-Fi、GNSSが使えない屋内でも利用可能です。
  • 複数のカメラにより対象部位の配筋状況を3Dの点群データとして分析し、配筋の本数、ピッチ、経、長さ、材質を判別できます
建設現場における実証実験風景

オープンイノベーション

世界の技術革新の中心である米国シリコンバレーにサテライトオフィス「シリコンバレー・ベンチャーズ&ラボラトリ(Silicon Valley Ventures & Laboratory)(※2)」を開設し、SRI International(SRI)(※3)と共同で「次世代型の自動品質検査システム」を開発しています。

シリコンバレー・ベンチャーズ&ラボラトリ

※1 Visual SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)
カメラで撮影された映像から自己位置を推定する技術と、周辺の物の配置やどこに壁があるかなどの環境地図の生成を同時に行う技術。本技術を利用することで、GNSS信号の届かない状況でのロボットの自律走行などが実現可能となる

※2 Silicon Valley Ventures & Laboratory(ウェブサイト)

※3 SRI International(ウェブサイト)

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