道路橋の床版取替工事における桁ケレン装置

フランジブラスター®

ケレン作業の機械化で大幅な省力化、安全性の向上を実現

フランジブラスターとは?

道路橋のリニューアルに伴う床版取替工事では、供用中の道路の一部を通行止めにして行うため、古い床版の撤去から、桁フランジに付着した塗装やコンクリートの除去(ケレン作業)、新しい床版の設置までの一連の作業を、計画期間内で確実に完了することが求められます。

従来のケレン作業では、工具を使用し人力で行っており、除去により飛散したコンクリート片などの清掃も必要でした。このため、作業員を集中的に投入して行っていました。

フランジブラスターは、自動でスイングするブラスト噴射装置(※1)とケレンくずやブラスト材を自動回収するバキューム装置で構成されています。装置には走行車輪が装備されており、桁フランジの上を手押しで移動し、ケレン作業と清掃作業を同時に行うことで、大幅な省力化を実現します。

フランジブラスター イメージ図
  • ※1 ブラスト噴射装置
    細かい砂や金属片などのブラスト材を高圧力で打ち付けて表面を磨くための機械。噴射時にはケレンくずやブラスト材が飛散するため、作業箇所周囲の養生や作業者の防護が必要となる

お客様のメリット

従来に比べて約50%の効率化を実現

  • フランジブラスターは、砂などのブラスト材を高速で吹き当てることで塗装などを除去する噴射部が、自動で左右にスイングし、広範囲を同時にケレン・清掃することができます。
  • フランジ同士を接合するボルトによって凸凹している添接板などの範囲は作業に手間がかかっていましたが、平たんな箇所と同様に均質に仕上げられます。
  • フランジブラスターを利用することで、人力作業と比較し、約50%の省力化(当社比)を実現します。

安全性の向上や周辺環境への影響も低減

  • ブラスト噴射部を金属製の防護箱で囲うことで、ケレンくずやブラスト材の飛散を防止して作業の安全を確保します。
  • 防護箱に接続したバキューム装置が、ケレンくずとブラスト材を吸引回収します。これにより、ケレンくずやブラスト材が飛散しないため作業環境の悪化を防ぎ、清掃作業も不要となります。集積したブラスト材は、分別装置でケレンくずを取り除いた後、循環させて再利用します。
フランジブラスター使用前後のケレン状況
フランジブラスターを使用した添接板部のケレン状況
フランジブラスターでの作業状況

【実績・適用例】

中央自動車道(特定更新等)柳樽川橋他9橋橋梁補修工事のうち、落合川橋(下り線)

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