油圧ショベルバケットの土付着抑制部材

ジオドロップ®

重機の稼働時間を10%以上抑え、生産性向上と騒音防止に寄与

ジオドロップとは?

土工事や地盤改良工事の際に、油圧ショベルのバケットに貼り付けるだけで土砂の付着を抑制させる部材です。

(動画再生時間:3分55秒)

ジオドロップは、フッ素樹脂(PTFE)と金属を接合した土付着抑制部材で、ジオドロップを油圧ショベルのバケットの底面と側面に貼り付けることにより滑りやすくなり、土が付着しづらくなります。バケットに残った土砂を振り落としたり、取り除いたりする作業を減らせるため、重機の稼働時間を10%以上抑制できるとともにバケットの揺動・衝撃作業を約90%削減できます。

油圧ショベルの掘削・積み込み作業を効率化させることにより重機の稼働時間を抑制し、CO2排出抑制、騒音・振動の発生抑制、バケットの延命化などに貢献します。

また、近年実用化が進められている自動・自律運転による油圧ショベルの生産性向上にも貢献します。

ジオドロップを設置した油圧ショベルバケット
ジオドロップの構造(長さ:1mまで、幅:10cm)

お客様のメリット

粘土が付着しづらくなります

  • ジオドロップの貼り付け面積が多いほど、バケット内の残土重量は低下します。
  • 土工事現場において、ジオドロップを貼り付けた油圧ショベルと無対策の油圧ショベルを同一時間稼働させた結果、残土重量が90%程度低減しました。

【構造物掘削工事・1.0m³特殊バケットで地山を5分間掘削後の残土重量の比較】

無対策の場合、残土100kg
ジオドロップ付きの場合、残土10kg

環境負荷を低減できます

  • 揺動・衝撃作業の削減によって約12dB(デシベル)の騒音低減効果があり、振動対策としても有用です。粘土が付着しづらくなるため、バケットの揺動・衝撃作業がほぼ不要です。
  • バケット内に粘土が付着しても少ない揺動回数で振り落とすことができます。
バケットの揺動作業と通常作業時の騒音測定値の比較

生産性が10%以上向上します

  • ジオドロップを設置することにより、粘性土などが付着しづらくなるため、バケットの揺動・衝撃作業を90%程度、重機の稼働時間も10%以上削減できます。

【作業時間に関する現場実験結果】

項目 無対策 ジオドロップ設置
所要時間比率 100% 87%(▲13%)
揺動回数 2~3回/掘削 ほぼ1回/掘削
外観

摩耗しても効果は持続します

  • ホイールトラッキング試験(※1)で摩耗させたフッ素樹脂でも摩擦係数(※2)が小さいままで、滑りやすさが持続します。
  • 有機質土(黒ボク)、大阪海成粘土以外にも笠間粘土、ベントナイト混合土などでも同様の効果を確認しました。
ジオドロップの有無と摩耗に着目した要素試験結果
  • ※1 ホイールトラッキング試験
    アスファルト混合物の耐流動性(動的安定度)を調べるために行う試験。フッ素樹脂板に砕石を押し付けた状態で車輪を走行させ、摩耗を与えることを目的とした試験
  • ※2 摩擦係数
    摩擦力を接触面に作用する垂直力で除した無次元量であり、滑りにくさを表す係数

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