多機能雨庭ビオトープ

生物多様性の機能を使って雨水浸透能を維持向上

多機能雨庭ビオトープとは?

雨庭(あめにわ)は雨水を貯留浸透することで都市型洪水の低減を図る施設で、近年グリーンインフラ技術として注目を集めています。多機能雨庭ビオトープはこの雨庭に生物多様性を育むビオトープとしての機能と、周辺の落ち葉の集積場としての機能を付加した施設です。

お客様のメリット

企業林などの緑地の力を活かして雨水を貯留・浸透

雨庭は新設だけでなく、企業林などの浸透能力の高い緑地の一部を雨庭化し、有効利用することも可能です。大林組技術研究所内の雑木林の林縁に設置された雨庭では、降雨後に速やかに雨水が浸透していくことが観測でき、高い浸透能力をもっていることが観測されました。
雨庭は一般的には砂利敷とすることが多いのですが、目詰まりを生じたり、砂利の間から雑草が生えたりすると手作業で除草する必要がある、といった課題があります。本技術では砂利の代わりに落ち葉を底に敷くことで課題解決を図っています。底に敷かれた落ち葉は土壌生物を育み、土壌の団粒構造を発達させるため、雨水の浸透能力の維持向上が期待されます。

生物多様性の向上に大きく貢献

雨庭法面に設置された粗朶(そだ)、飛来種子捕捉マット、在来種を用いた緑化は雑木林内の資源を有効活用しており、生物多様性向上に大きく貢献します。TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)への対応などのアピールメニューとして利用でき、アピール方法も含めたご提案をいたします。

雨水排水施設の機能を補完

工場や商業施設など、緑地整備が必須となる物件では、緑地を雨庭化することで、コストを抑えながら雨水排水施設の機能を補完することが可能です。
現地の自然環境を詳細にリサーチし、その場の課題に合わせたソリューションをご提案いたします。

実績・適用例

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