メタル調の仕上がりを実現したプレキャストコンクリート用塗装技術を開発・適用

低コストで高品質、環境に優しい塗装仕上げを提供します

プレスリリース

株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:白石達)は、建物の外壁カーテンウォールなどに使用されるプレキャストコンクリート板(以下、PCa板)をメタル調に仕上げる意匠性の高い塗装技術「エココ-ト工法®」を開発しました。新たに開発した水系塗装材料を適用することで、これまで実現できなかった軽量コンクリート製のPCa板へも、メタル調の美しい鏡面仕上げを提供できます。「エココート工法」は、既にKDDI大阪第2ビル(大阪府大阪市)やoak omotesando(東京都港区)の外壁に適用されています。

左:KDDI大阪第2ビル 右:oak omotesando  

KDDI大阪第2ビル(左)、oak omotesando(右)

近年、施工性や意匠性の向上のため、PCa板の軽量化かつ大型化が進んでいます。しかし、軽量コンクリート製PCa板は、微細なひび割れが発生しやすく、かつ、含水率の高さから塗膜の膨れが生じるなど、塗装仕上げの品質確保が難しいという課題がありました。また、建物の外装では、意匠性の高いメタル製の外壁カーテンウォール(アルミパネル)が人気ですが、価格の高さから、より低コストのPCa板コンクリートをメタル調に見せる塗装仕上げが求められていました。

大林組が今回開発・適用した「エココート工法」は、水系のポリエチレン樹脂系エマルションを主成分とし、新たに開発したプライマー(※1)と厚塗り可能な下塗り材を組み合わせた塗装技術です。水系のため環境に優しく、高含水率の軽量コンクリート面にも高い付着力を発揮することで膨れを抑制するほか、微細なひび割れに追従するなど、従来用いられる溶剤系塗装材料より高い性能を有し、メタル調の平滑な仕上がりを低コストで可能にします。

oak omotesando外壁のPCa板塗装仕上げへの適用

oak omotesando外壁のPCa板塗装仕上げへの適用


メタル調の仕上がりを実現したPCa板用塗装技術「エココート工法」の主な特長は以下のとおりです。

  1. 含水率が低下しにくい軽量PCa板にも塗装可能で、膨れの発生を抑制

    材料に使用したポリエチレン樹脂系エマルションは、湿潤下地への接着性に優れており、高含水率の下地コンクリートにも高い付着力を発揮し膨れの発生を抑制します。従来、軽量コンクリート製のPCa板は、含水率が高く乾燥が遅いことから、塗装に時間がかかり工期に支障が出る、塗膜が膨れるなどの問題がありましたが、短工期で高品質な塗膜を提供できるようになりました。ポリエチレン樹脂系エマルションを塗装材料に使用したのは業界初となります。


  2. 微細なひび割れに追従するので、塗膜が割れずにメタル調の平滑な仕上がりを提供

    軽量コンクリート製のPCa板の表面は微細ひび割れが発生しやすく、塗装するとこの微細ひび割れが目立つ場合がありました。弾性の高い溶剤系塗料は、微細なひび割れに追従しカバーしますが、厚みがあるため平滑な仕上げが不可能でした。
    新しく開発した水系塗装材料は、微細なひび割れに追従しつつ、平滑な仕上がりとなるため、これまで実現できなかった軽量コンクリート製PCa板のメタル調仕上げを可能にしました。アルミパネルを使用する場合に比べ、1m²当たり約85%のコストでメタル調の外壁を実現できます。


  3. 揮発性有機化合物(VOC)を排出しない環境に配慮した塗装工法

    従来の溶剤系塗装材料は、VOC(※2)を排出するため大気汚染の原因となっておりましたが、「エココート工法」は水系エマルションを主成分としており、VOCを排出しない環境に優しい工法です。

大林組は、PCa板向け塗装工法「エココート工法」を、高層集合住宅や事務所ビル、商業施設などに積極的に提案し、意匠性が高くかつ高品質な外壁塗装仕上げをお客様に提供していきます。

アルミパネルと同じメタル調の仕上がり性を実現しました(KDDI大阪第2ビル外壁)

アルミパネルと同じメタル調の仕上がり性を実現しました(KDDI大阪第2ビル外壁)

KDDI大阪第2ビルへの適用

KDDI大阪第2ビルへの適用


  • ※1 プライマー
    最初に塗る塗料
  • ※2 VOC
    Volatile Organic Compounds(揮発性有機化合物)。大気中の光化学反応により、光化学スモッグを引き起こす原因物質の一つとされている

以上

この件に関するお問い合わせ先
大林組 CSR室広報部広報第一課
TEL 03-5769-1014

プレスリリースに記載している情報は、発表時のものです。