大林組技術研究所の雑木林(キンランの林)が「生物多様性保全につながる企業のみどり100選」に認定されました

プレスリリース

株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:白石達)の技術研究所にある雑木林(キンランの林)が、10月6日に発表された「生物多様性保全につながる企業のみどり100選」(主催:財団法人都市緑化基金、後援:国土交通省、経団連、日本経済新聞社)の第2次選考で「企業緑地部門」の優良事例として認定されました。

「生物多様性保全につながる企業のみどり100選」は、第1次選考が5月22日「国際生物多様性の日」に行われ既に50選が発表されております。今回は、10月に名古屋市で開催される生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)に合わせ、第2次選考の優良事例が公表されました。
生物多様性の保全には、幅広い分野やレベルでの取り組みが必要で、身近な場所での生態系・生息地の確保も重要な手段とされています。今回の認定にあたっては、自社敷地での生息・生育地の確保、地域生態系への配慮、緑地の活用などで生物多様性の保全に貢献していることが評価されました。

大林組の認定事例は他にも事業者及び設計者との共同応募としては、第1次選考では「企業緑地部門」、「都市づくり部門」で各1件、第2次選考においても「都市づくり部門」で1件が認定されており、生物多様性保全を多方面から推進しています。

今回、自社関連施設の緑地が認定された大林組技術研究所(東京都清瀬市)では、敷地内に約1.8ヘクタールの雑木林を保有し、冬季の下刈り(樹木の下の雑草を刈り取ること)や落ち葉掻きなどで、林床を明るく維持管理しています。林内にはさまざまな草花や小動物が生育し、人工栽培が困難とされるキンランやギンラン、ササバギンランなどの絶滅危惧種も群生しています。
大林組では、平成10年からキンランの分布状況を調査するとともに、保全するためのモニタリングや研究を続けてきました。
また、今年5月のキンラン開花期には、地元・清瀬市の自然保護団体「清瀬の自然を守る会」と観察会を実施するなど、地域社会と連携しながら生態系の保全・再生に努めています。

技術研究所では、9月に完成した新本館「テクノステーション」の建設に合わせ、身近な場所で生物多様性への意識を高める「みせるビオトープ」と、雑木林に隣接する「はぐくむビオトープ」の整備も行いました。

大林組は、今後も雑木林やビオトープなどでモニタリングを続けるとともに、これまで長期にわたる調査で培った植物の保全技術を、奥山や里山における開発事業地や工事現場で活用し、生態系の保全・再生・創造に役立てていきます。


技術研究所の雑木林

大林組技術研究所の雑木林。薪炭林(薪や木炭の原料生産を目的とする森林)や農用林として利用されてきたコナラ二次林です。タヌキも頻繁に訪れるなど、周辺の緑地ネットワークの拠点となっています

技術研究所の雑木林に咲くキンラン

雑木林に多数生育しているキンラン。人工栽培が困難なうえ、国内の自生種の多くが絶滅危惧種に指定されている貴重種です

以上

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