2018年度土木学会賞を受賞しました

サステナビリティ

       

土木学会では、土木工学の進歩や土木技術者の資質向上を図り、社会の発展に寄与するためにさまざまな活動を行っており、国内外の優れた土木事業や新技術、さらには土木工学、土木事業に多大な貢献があった方々を表彰しています。

5月13日、2018(平成30)年度の土木学会賞が発表され、19部門114件が受賞しました。大林組は田中賞と技術賞に選ばれました。

    
 

【2018年度土木学会賞 受賞概要】

    

■田中賞 作品部門【改築】
中央環状線板橋・熊野町ジャンクション間 拡幅高架橋

1977年に建設された高架橋(中央環状線と5号池袋線の重複区間)の渋滞緩和を目的に拡幅。2018年3月に4車線化を完了した
1977年に建設された高架橋(中央環状線と5号池袋線の重複区間)の渋滞緩和を目的に拡幅。2018年3月に4車線化を完了した
拡幅分を横に広げたダブルラケット型橋脚。既設のラケット型橋脚を挟み込むサンドイッチ工法で設置。既設基礎を有効活用し、街路への影響を最小限に抑えて施工した
拡幅分を横に広げたダブルラケット型橋脚。既設のラケット型橋脚を挟み込むサンドイッチ工法で設置。既設基礎を有効活用し、街路への影響を最小限に抑えて施工した

首都高中央環状線の板橋・熊野町ジャンクション間で、上下線2層からなる高架橋の車道を3車線から4車線に拡幅しました。既設のラケット型橋脚を新設したラケット型橋脚で前後から挟み込み、既設橋脚を撤去する「サンドイッチ工法」を開発。延長約520mの高架橋の拡幅工事を、供用しながら実現しました。

サンドイッチ工法の適用に当たっては、高架橋を支える既存のフーチング(橋脚底部)を覆う格子状の鉄骨を新たに埋設し、構造部材と兼用する一回り大きな土台「合成構造フーチング」を構築しました。

国内で初めて、ラケット型橋脚で支持された上下2層の高架橋の車道拡幅を、約5年半の間、通行止めを行わずに車線規制のみで完了したことが、今後の道路橋の改築事業に大いに寄与するとして高く評価されました。

■技術賞

・複雑な函体構造と多様な交差物件を有する極めて大規模な開削道路トンネル工事における、供用時期の確保に向けた取り組み

(東京外環自動車道市川中工事)

・堆積岩中の高レベル放射性廃棄物地層処分研究施設の建設と研究事業

(幌延深地層研究計画事業)

大林組は今後も、安心して快適に暮らせる社会のインフラ整備に寄与するために、新たな技術開発に努めてまいります。