狭あい地対応型基礎工法

合成構造フーチング

狭あいな空間に杭基礎のフーチングを構築します

合成構造フーチングとは?

鋼製格子部材(I型鋼を格子状に組み立てたもの)をフーチング内部に埋め込んだSRC構造の新たなタイプのフーチングです。従来のアンカーフレームを埋め込んだRCフーチングと比較して、鋼製橋脚と杭基礎の結合部を薄くすることが可能です。本工法は、首都高速道路、大林組、大日本コンサルタントの3社の共同開発です。

合成構造フーチング 構造概要

お客様のメリット

フーチングの薄型化を実現します

  • 本構造は鋼製橋脚と杭基礎の接合に、部材高さが大きいアンカーフレームを使用しないため、フーチングを薄型化できます。

低土かぶりの基礎の更新に対応します

  • 基礎を更新・改築する時に、土かぶりが小さい場合でも、上面の増し厚部で鋼製橋脚と接合することが可能です。

巨大地震に対する基礎の安全性が確保されます

  • 本工法でフーチングを改築・新設する場合、巨大地震(レベル2地震:その構造物が受けると考えられる最大規模の地震)に対する基礎の安全性を確保することが可能です。

<載荷実験およびFEM解析によるレベル2地震時の耐震性能の確認>

5分の1供試体を用いた載荷実験
5分の1供試体を用いた載荷実験
非線形3次元FEMによる照査(橋軸モデル)
非線形3次元FEMによる照査(橋軸モデル)

【実績・適用例】

  • 高速道路の拡幅・耐震補強

高速道路の拡幅や耐震補強を行う場合には、基礎の性能も同時に高める必要があります。本工法を適用することで、低土かぶりなどの制約がある基礎の改築を行うことができます。
また、本工法を2本の橋脚で受け替えるサンドイッチ工法と組み合せることで、供用しながら上部工や橋脚の改築・更新を行うことも可能です。

都市内高速道路の基礎への適用例
都市内高速道路の基礎への適用例
サンドイッチ工法で施工する橋脚と組み合わせた事例
サンドイッチ工法で施工する橋脚と組み合わせた事例
  • 既設地下構造物との干渉を回避した基礎の構築

都市部などで、既設の地下構造物や地下埋設物が設置されている場所に杭基礎を構築する場合、干渉しないように杭基礎のフーチングを構築することができます。

地下構造物との干渉回避のイメージ
地下構造物との干渉回避のイメージ

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