2019年度土木学会賞を受賞しました
-
サステナビリティ
土木学会では、土木工学の進歩や土木技術者の資質向上を図り、社会の発展に寄与するためにさまざまな活動を行っており、国内外の優れた土木事業や新技術、さらには土木工学、土木事業に多大な貢献があった方々を表彰しています。
2019(令和1)年度の土木学会賞が発表され、19部門115件の受賞が決まりました。大林組は技術賞や技術開発賞をはじめ多くの分野で選ばれました。
【2019年度土木学会賞 受賞概要】
■技術賞
過去に例をみない小土被り超軟弱地盤での大断面矩形シールド施工
(虎ノ門地下通路建設工事)
複数の大規模開発が進む東京・⻁ノ⾨地区において、地下鉄銀座線⻁ノ⾨駅と⽇⽐⾕線⻁ノ⾨ヒルズ駅、バスターミナルが設けられる新高層ビルとつながる延長約370mの歩⾏者専⽤地下通路を、大断面の矩形(長方形)シールドマシンで建設しました。
今回の受賞では、地表からの距離が浅い小土被(どかぶ)り、超軟弱地盤、近接構造物、地中障害物といった難易度の高い条件の中、周辺環境への影響を最小限に抑えて工事を完成させたことが、都市再開発における矩形シールドの適⽤範囲を拡⼤したと⾼く評価されました。
大都市間のネットワーク強化に向けて
(新名神高速道路 神戸ジャンクションの建設)
中国自動車道と山陽自動車道が交差する3枝構造の神戸ジャンクションを、新名神高速道路の接続に伴い4枝構造へと整備しました。
1日10万台もの車両が通行する交通路線において、交差部の中国自動車道橋梁化工事では、下部工と基礎にRC地中連続壁を採用することで大規模な土留め掘削が不要となり、一般交通の安全確保と大幅な工程短縮を実現しました。また、多軸台車を利用することで既設橋梁の撤去作業を一夜で終え、長期間の交通規制を回避。一般車両への影響を大幅に削減しました。
今回の受賞では、社会的影響を最小限にするさまざまな工夫が、今後増加する高速道路の大規模修繕工事に広く採用できるとして高い評価を受けました。
■技術開発賞
UFCを用いたプレキャスト床版の接合工法(スリムファスナー®)の開発
■国際活動奨励賞
冨永圭司(大林組 アジア支店土木営業部副部長)
■技術功労賞
玉井昭雄(大林組 外環北行シールドJV工事事務所副所長)
大林組は今後も、安全で安心して暮らせる社会のインフラ整備に寄与するため、新たな技術開発や建設技術の発展に努めてまいります。