ジャカルタ都市高速鉄道南北線フェーズ1がJAPANコンストラクション国際賞を受賞

サステナビリティ

鉄道路線の中間地点に位置する2面3線のブロックM駅。駅を中心とする再開発によりショッピングモールの整備が進む

国土交通省が主催する「第4回JAPANコンストラクション国際賞(国土交通大臣表彰)」の建設プロジェクト部門において、大林組などがインドネシアで手がけた「ジャカルタ都市高速鉄道南北線フェーズ1」が受賞しました。

JAPANコンストラクション国際賞は、日本の優れた技術力やプロジェクト管理能力などを通じて、質の高いインフラを実現した海外プロジェクトを表彰するものです。海外における日本の建設業の競争力向上と海外進出の支援を目的に2017年度に創設されました。

本プロジェクトは、インドネシア初の都市高速鉄道(MRT)として、交通渋滞の著しいジャカルタ中心部のブンデランハイ駅と南部レバックブルス駅との間15.7kmを結ぶ鉄道路線です。大林組は、他社と共同で高架区間3.8kmとトンネル3.9kmからなる延長7.7kmの都市高速鉄道を建設しました。

日本の優れた技術やノウハウを活用し、日本の技術を現地へ移転することを考慮しながら実施された地下鉄建設事業。建設だけでなく、計画段階から運営維持管理支援までオールジャパンによる、インフラ輸出の第一号案件となりました。ジャカルタ首都圏の渋滞を緩和し、経済発展に大きく貢献しました。

今回の受賞では、鉄道整備と沿線開発という日本の成功モデルを海外で実現する好事例として位置付けられること、万全の防災対策が講じられたこと、日本の高品質の鉄道インフラ技術を輸出したこと、さらに工事では現地の人材を多用し技術移転を積極的に実施したことが高く評価されました。

インドネシア初のシールドトンネル工事により地下鉄が完成

大林組は、これからも国内で培ってきた建設技術やノウハウを海外でのインフラ整備に活かし、安全で安心して暮らせる社会の実現に貢献していきます。