製造業・倉庫業・サービス業などの各事業所では、人手を確保するのが難しくなる中、業務の自動化による省力化ニーズは高いものの、各事業所はそれぞれ固有の課題を抱えているため、単にAMRを導入するだけでは期待する効果が発揮できません。

PLiBOT株式会社は「つながる」に着目し、以下2点を実現することで、初期投資を抑えつつ柔軟性高く事業所ごとの課題にきめ細かな対応を可能にします。

• AMR同士を一つの統合制御プラットフォーム「PLiBOT™」につなげ、一元管理します。
• 顧客所有設備も同プラットフォームにつなげ、連携管理します。

また、運搬だけでなく清掃や警備など多様なタイプのAMRをラインナップとして準備することで、顧客の課題に寄り添ったソリューションを提供します。

大林組は2020年に、建設現場にてAMRと仮設エレベータを連携させるロジスティクスシステムを開発し、搬送自律化・省力化ソリューションを実証しました。

建設現場以外での適用領域を広げることを念頭に、AMRの頭脳であるナビゲーションシステムで世界最大のシェアを誇るBlueBotics社（スイス）とパートナー契約を締結し、同社のナビゲーションシステム（ANT®）が搭載されたAMR（複数台可）と、建物設備を連携して制御できるよう改良したのが「PLiBOT」です。

「PLiBOT」は、AMRや既存設備の種類に応じて、資材の搬送だけでなく清掃や場内監視なども一括管理ができるため、最新鋭のAMRを豊富にラインナップすることは、提案するソリューションの広がりにつながります。その実現のため、ANTを積んだAMRを開発する世界中のメーカーと販売代理店契約を結ぶとともに、日本国内でのメンテナンスサポート体制の構築など、多様な企業との「事業エコシステム」を組成しています。

今後は搬送・清掃に限らず警備など多様な用途に対応するラインナップの追加や、既存の商品に限らず顧客の要望にあったAMRの受託開発などを図るとともに、ANT以外のナビゲーションシステムにも対応できるよう拡張していきます。

大林グループは「持続的成長のための事業ポートフォーリオの拡充」をめざしており、PLiBOT株式会社は、新領域ビジネスとしてビジネスイノベーション推進室からカーブアウトする第一弾です。大林グループは、今後も引き続き、技術とビジネスのイノベーションを通じて、サステイナビリティに関する社会的課題に、多様なソリューションの提供を実現していきます。