大林組は、独自のAIを活用し、シェアにより「早く、お得で、スムーズ」な移動サービス「スマートシャトル®」を全国で展開するNearMe社（以下、ニアミー）へ出資し、大林組のスマートシティ分野におけるサービス事業との連携や、都市や地域が抱える課題を解決する新たなモビリティサービスの開発や需要創出に協業いたします。

ニアミーは、リアルタイムの位置情報を活用して地域活性化に貢献する"瞬間マッチング"プラットフォームづくりをめざし、2017年に創業しました。MaaS（※1）領域のシェアリングサービス事業として、2019年8月から空港送迎の「nearMe.Airport（ニアミー エアポート）」を運営開始し、独自AIを発展させ、ルーティングの最適化を図ってきました。

このルーティング技術を活用し、早く、お得で、スムーズな移動を提供する、オンデマンド型シャトルサービス「スマートシャトル®」を展開しています。

大林組は、スマートシティへの取り組みとして、独自のウェルビーイング指標に基づき、都市のデータを収集・分析・発信する「エリアデータプラットフォーム事業」、大林組独自のスマートシティサービスを開発する「サービス事業」および、これらを用いながらスマートシティを運営する「エリアマネジメント事業」の3つに取り組んでいます。

「サービス事業」では、エリアのデータを用いた共益型のシェアリング事業を軸としたサービス開発を進めており、開発にあたっては他社との協業も視野に入れ、スマートシティサービスの拡充を図っています。

今回、ニアミーへの出資により、大林組のスマートシティにおける「サービス事業」のコンテンツ拡充を図るとともに、さまざまなエリアの課題解決と付加価値の向上につながるスマートシティサービスの開発を推進し、ウェルビーイングの実現をめざします。

• ※1　MaaS
  Mobility as a Serviceの略で、地域住民や旅行者一人一人のトリップ単位での移動ニーズに対応して、複数の公共交通やそれ以外の移動サービスを最適に組み合わせて検索・予約・決済等を一括で行うサービスであり、観光や医療などの目的地における交通以外のサービス等との連携により、移動の利便性向上や地域の課題解決にも資する重要な手段