「CLT DESIGN AWARD 2023 ‐設計コンテスト‐」で大林組が農林水産大臣賞

サステナビリティ

大林組は、「CLT DESIGN AWARD 2023 ‐設計コンテスト‐」で農林水産大臣賞を受賞しました。

CLT DESIGN AWARDは、日本CLT協会が主催するもので、創造的なCLT(※1)の設計、環境に配慮した実現性のあるCLT建築物の提案を評価し、農林水産大臣賞、国土交通大臣賞、環境大臣賞、日本CLT協会賞が授与されます。コンテストを通じ、CLTの普及やCLTを利用した技術開発を促進し、都市のさらなる木造・木質化、持続可能な建築の推進をめざすものです。

農林水産大臣賞を受賞した、大林組設計の小学校建築の外観イメージ
農林水産大臣賞を受賞した、大林組設計の小学校建築の外観イメージ

CLT DESIGN AWARD、2023年度のテーマは「市街地の小学校」です。大林組は、応募総数149点(エントリー数249件)の中から農林水産大臣賞を受賞しました。

大林組の提案は、老朽化した既存の小学校のRC(鉄筋コンクリート)造の上階部分を解体し、CLTで空間を再構築・最適化するものです。RC撤去による建物自重の軽量化で耐震基準への適合化を図り、既存建物を将来も有効活用します。また解体範囲の縮小による解体時のCO2排出量の削減、木造化によるCO2固定量の創出に寄与します。

少子高齢化が進み、教育施設の空洞化が懸念される小学校を対象に、地域の産業を活用してオープンラボや図書館などの交流空間をつくります。上層部には、構成の自由度が高く施工の簡略化が可能な「CLT構造ユニット」、既存部分は「CLT耐震壁」を採用し、「木」を感じられる変化に富んだ空間を提案しました。

大林グループはこれからも森林資源と経済の循環や国産木材の活用による低炭素化、環境保全による持続可能な社会の構築をめざすとともに、木のある豊かな暮らしの普及・発展に貢献してまいります。

  • ※1 CLT(Cross Laminated Timber)
    丸太から取ったひき板(厚板)を並べた層を、各層が互いに直交するように積層接着した製品