nonowa国立SOUTH、大阪・関西万博の大林組ビジタールームがウッドデザイン賞を受賞
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サステナビリティ
一般社団法人日本ウッドデザイン協会が主催するウッドデザイン賞2024において、大林組が設計・施工した「nonowa国立SOUTH」がライフスタイルデザイン部門で、大林グループのサイプレス・スナダヤが施工した「2025年日本国際博覧会 大林組ビジタールーム」がソーシャルデザイン部門で入賞しました。
ウッドデザイン賞は、木の良さや価値をデザインの力で再構築することを目的に、優れた建築・空間や製品、活動や仕組み、研究などを表彰する顕彰制度で、2015年に創設されました。10回目を迎える今回は、366点の応募の中から選ばれました。
【ライフスタイルデザイン部門 建築・空間分野】入賞
nonowa国立SOUTH
2024年3月に開業した、JR中央線国立駅直結の木造商業施設です。ガラス越しに木の架構を見せる外観は、国立市のシンボルである木造の「旧国立駅舎」とも調和し、駅前の景観に豊かさをもたらします。
内部空間においても地域の木材を仕上げ材・サインに積極的に採用することで、利用者が木に親しみを感じられる空間をデザインしました。
共用部の内装は、壁や手すりなど手に触れる細部まで木素材を採用し、利用者が木のさわり心地やぬくもりを感られるデザインとしました。さまざまな店舗が入居しながらも、一連の木の架構によって統一感のある居心地のよい空間を形成しています。
共用部の壁仕上げ材や外構ベンチには地域の木材である多摩産材杉を広い範囲で使用し、床材タイルやバナーサインには再生材を多く含むものを採用しました。また、国立市内の老化桜を館内サインや取っ手に活用するなど、内装仕上げからサインに至るまで一貫してサステナブルな建材を採用しています。
【ソーシャルデザイン部門 ユニット空間・建築物内空間】入賞
2025年日本国際博覧会 大林組ビジタールーム
2025 年⽇本国際博覧会に関する⼤林組の取り組みを広く知っていただく⽬的で万博現場事務所内に設置したビジタールーム(見学対応施設)です。
⼤屋根リングを想起させる円形シアターを中⼼として、周囲では⼤林組施⼯のパビリオンの展⽰を⾏っています。大林グループの製材メーカー サイプレス・スナダヤの日本最大級のCLT(直交集成板)生産設備で製造し、大屋根リングの組み立て・解体の実大実験で使⽤したCLT材を各所に再利⽤しています。
また、仮設資材を多く⽤いて空間をデザインし、万博会期終了後には分解・再利⽤可能な仕様とすることで、環境への配慮を表現しました。
大林グループはこれからも森林資源と経済の循環や国産木材の活用による低炭素化、環境保全による持続可能な社会の構築を目指すとともに、木のある豊かな暮らしの普及・発展に貢献してまいります。