大林組、成田国際空港で自動物流道路の実現に向けた実証実験を実施

国土交通省「令和8年度自動物流道路の社会実装に向けた実証実験」に採択されました

技術・ソリューション

大林組は、千葉県、成田国際空港、Cuebus、NTTデータと共に、自動物流道路の構築を目指し、成田国際空港内の施設において実証実験に取り組んでいます。

この取り組みは、2025年度に成田国際空港周辺で実施した自動物流道路に関する実証実験(※1)で得られた成果を活用するもので、今年度の実証実験も国土交通省が進める「令和8年度自動物流道路の社会実装に向けた実証実験」に採択されました。

実証実験の背景・目的

国土交通省では、クリーンエネルギーを活用した無人・自動搬送システムで貨物を輸送する「自動物流道路(オートフロー・ロード)」の実現に向けた取り組みを進めています。

成田国際空港では、空港機能のさらなる強化やエアポートシティの形成に向け、貨物施設と周辺物流拠点を結ぶ新たな物流システムとして自動物流道路を掲げています。

大林組は、次世代モビリティ技術の社会実装に向け、走行中無線給電技術やワイヤレスで給電可能な電気自動車(EV)の走行中給電システム、都市全体のエネルギーマネジメントシステム、高機能化舗装など関連技術の開発や実証実験を進めてきました。2025年12月には、千葉県と成田国際空港と共に、成田国際空港周辺をフィールドとした実証実験について国土交通省の採択を受け、自動運転技術を活用した搬送機器の走行性能などの検証を実施しました。2026年度はその成果を踏まえ、自動物流道路の社会実装に向けて、荷役作業や複数台の搬送機器による自動走行など、実際の運用を想定した技術検証を実施します。

実験概要

実施場所 成田国際空港内の施設
検証期間 2026年度内
共同参加者 千葉県、成田国際空港、Cuebus、
大林組、NTTデータ
検証内容 複数台の搬送機器による自動走行

【参考】

自動物流道路とは

道路空間に物流専用のスペースを設け、クリーンエネルギーを電源とする無人化・自動化された輸送手段によって貨物を運ぶ新たな物流システムです。物流危機やカーボンニュートラルの実現といった社会の変化に対応することを目的としています。

成田国際空港における自動物流道路の位置付け

『SORATO NRTエアポートシティ構想』(2025年6月公表の「成田空港『エアポートシティ』構想から名称変更)において、空港内貨物施設を起点とする自動物流道路の整備を、エアポートシティの実現に向けた取り組みの一つとして位置付けています。

テクノロジーと制度の両面から、物流における課題を解決し、国際競争力を強化
物流分野の効率化・高度化

ドライバー不足や労働時間規制に対応し、物流の最適化や物流モードのシームレスな連結、カーボンニュートラルを目指すために、成田空港では空港内貨物施設を起点とする自動物流道路(オートフローロード)を整備。 24時間稼働による安定輸送や物流モードのシームレスな連結により、物流の全体最適化と省人化、環境負荷の低減を同時に実現する。
物流インフラの刷新によって、成田発の「持続可能で、賢く、安全な、全く新しいカーボンニュートラル型の物流革新プラットフォーム」を構築する。

成田空港の国際的な物流·産業ハブとしての機能強化に向けた規制緩和·制度導入

我が国の貿易拡大に向けて、国際空港の機能を生かした物流·産業拠点形成と迅速な物流チェーンの構築を目指し、輸送速度·品質管理が重要な貨物(医療用原料·生鮮農産物·精密部品等)等への対応力を強化するとともに、必要に応じた規制緩和·制度導入の検討を行う。

出典:SORATO NRT エアポートシティ構想について (千葉県ウェブサイト)

自動物流道路イメージ(出典:国土交通省HP)

令和8年度自動物流道路の社会実装に向けた実証実験について

国土交通省道路局では、自動物流道路の社会実装に向け、国土技術政策総合研究所の試験走路や成田国際空港内の施設を活用した実証実験を引き続き実施。千葉県を代表とする共同実験者においては、成田国際空港内の施設を利用し、自動物流道路の実現に必要な複数台の搬送機器による自動走行に関する実証実験を行います。