使用済みの木製型枠由来のバイオ炭を活用したクリーンクリートN®を開発
循環型建設の実証拠点である「技術研究所オープンラボ3」に初適用
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技術・ソリューション
大林組は、建設現場で使用した木製型枠を原料とするバイオ炭(※1)を、クリーンクリートNの新たな二酸化炭素(CO2)吸収・固定化材料として活用する技術を開発しました。また、このバイオ炭由来の材料を用いたクリーンクリートNを、大林組技術研究所(東京都清瀬市)に建設した実験棟「オープンラボ3(OL3)」のプレキャストコンクリートカーテンウォール(外壁パネル)に初めて適用しました。
クリーンクリートNは、低炭素型のコンクリート「クリーンクリート®」に、CO2を吸収・固定化した材料を混入することで、CO2排出量をさらに削減できるCO2固定吸収型コンクリートです。材料の混入量によっては、製造時のCO2排出量を実質ゼロ以下とすることも可能です。
大林組では、クリーンクリートNのさらなる適用拡大に向け、CO2吸収・固定化材料として活用可能な原料の多様化に取り組んでいます。これまで活用してきた炭酸カルシウム由来の材料に加え、新たな材料の検証を進める中で、コンクリート躯体工事に使用した木製型枠を原料として製造したバイオ炭が、CO2吸収・固定化材料として活用可能であることを確認しました。
OL3は、解体建物から取り出した鉄骨やコンクリート製の構造部材を新築建物にリユースするとともに、さまざまな環境配慮技術を採用する実験棟です。循環型の建設を実践し、その効果を検証する施設として整備を進めています。
今回、炭酸カルシウム由来の材料を用いたクリーンクリートNを58.3m3、バイオ炭由来の材料を用いたクリーンクリートNを9.0m3、OL3のプレキャストコンクリートカーテンウォールに計67.3m3適用しました。これら2種類のクリーンクリートNのCO2排出量削減率は、従来のコンクリートに比べてそれぞれ約104%、約79%であり、本施工では合計19.3tのCO2排出量削減を実現しました。
また、使用したバイオ炭は、大林組の建設現場で発生した使用済みの木製型枠を原料として製造したものであり、廃材の有効活用を図るとともに、サーキュラーエコノミーの推進にも貢献しました。さらに、炭酸カルシウム由来の材料は白色、バイオ炭由来の材料は黒色であることから、それぞれの材料を用いたクリーンクリートNの色味の違いを外壁の意匠に生かしました。
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炭酸カルシウム
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バイオ炭
大林組は今後も、建設現場で使用した資材を新たな材料として循環利用する取り組みを推進するとともに、CO2吸収・固定化材料として活用可能な原料や適用条件の検証を進め、クリーンクリートNの適用拡大を図ることで、脱炭素社会と循環型経済の実現に貢献してまいります。
- ※1 建設現場で使用した木製型枠を原料とするバイオ炭
使用済みの木製型枠の廃材を炭化炉で炭化させたもの。これまで廃棄されていた資材を有効活用して製造するもので、木材などの生物由来の有機物資源(バイオマス)を炭化することにより、炭素貯留効果が認められています